今年はとうとう山らしい山に行かなかった。浅間山（「あさまやま」はなく、地元にある「せんげんやま」高70m）にはジョギングで何度か登ったけれど・・・ このままではいかんなぁ、と思っていたら山MLで年末山行の企画が持ち上がった。去年計画したけれど、雨で中止になった高取山・仏果山・経ヶ岳縦走リベンジである。
筑波の小荒井さんが計画を立ててくれて、メーリングリストで呼びかけたら勝田の竹原さんからも参加表明があり、3人で決行することになった。ぼくは7時台の電車に乗れば間に合うけれど、二人は茨城県からなので始発に乗らなければならない。いつもながら大変である。
8時33分本厚木駅に着き、バス乗り場を探していたら小荒井さんから声を掛けられた。もう1本早い電車で着いていたらしい。予定では40分のバスに乗るはずだったけれど、30日からバスが休日ダイヤに入っており、次は50分。寒かったけれどそのまま待つ。
50分ぐらいバスに揺られ、登山口の撚糸組合前に到着。ここから神社の横の道を歩いて登山道に入る。少し急な階段を登り、あとはダラダラと山道を歩く。
1時間半で最初のピーク高取山へ。立派な展望台がそびえ立っている。北から南東の眺望が良く、筑波山、高層ビル街、スカイツリー、横浜ランドマークタワーなどが見える。南側は大山からの丹沢山塊。富士山は丹沢に隠れているのか見えない。
ちょっと休憩を取り、仏果山に移動開始。尾根沿いの道を歩いて50分ほどで到着。山頂は高取山より広く、ベンチがいくつかあって賑わっていた。焼き肉やっているパーティーも。我々もここで昼食タイムとした。竹原さんはバーナー持参でカップ麺作ったけれど、ぼくと小荒井さんはおにぎりで済ませる。そういえば、外でバーナーも久しく使っていない。三角点マニアの小荒井さんは山頂で三角点を探していたが、見つからず。地図に標高が0.1m単位まで表示されている山は、実地測量をしているので必ず三角点があるそうだ。
仏果山から経ヶ岳へは鎖場を降りる。今回一番の難所か。南向きだから乾いていて怖くはないけれど、ここが凍っていたり雪が積もっていたらちょっと嫌かも。
いったん半原越で法論堂林道まで降りる。そこから一気に経ヶ岳山頂を目指すのだけどずっと階段になっていてきつい。膝内側が痙りそうになり、本当はいけないんだけど階段の外の斜面をゆっくり歩いて登る。年に一度は使わないとと履いてきたゴローのS8が重かったか。
途中、経ヶ岳の名前の由来になっている「経石」という岩があった。弘法大師が南側の穴にお経を納めたそうで、高さ10cmもない小さな鳥居とお地蔵さんが置かれていた。
経ヶ岳山頂には展望台もなく、静かな山だった。この先にも別の高取山というのがあり、自分は山行計画を聞いたときにこっちの高取山を登るものだとばっかり思っていた。地図で登山道が破線になっており、後で調べたところ相当荒れている道らしい。
ぼくらは半原越まで逆戻りし、法論堂林道を半原へ下る。ずっと舗装されている道で足が痛い。けれど以前の登山靴のように歩けなくなるほどではない。やはりオーダーメイドのゴローS8は優秀。途中、道の横で動物のうなり声がするので何かとびびったが、猿が2匹ケンカをしていた。人間が横にいるのには目もくれず、ギャーギャーと叫び合っていたのには驚いた。
林道を1時間半ぐらい歩いて半原バス停に到着。バスは1時間に1本しかなかったけれど、15分待ちで乗ることができた。地方でバスを使う場合にはバス停の時刻も調べておかないと悲惨なことになる。
ところがこのバス、ぼくらが行こうとしていた温泉の方は経由しない路線だった。というか、朝の1本以外は温泉方向には行かない。本厚木駅まで戻り、近くの温泉を探すが年末休業になっていたり定休日だったり。結局、小田急線で4駅小田原方向の東海大学前駅近くにある秦野天然温泉さざんかで入浴・飲み会となった。
来年は、もうちょっとまともに登山も再開したいもの。
8時33分 本厚木駅着
8時50分 半原行きバス
9時29分 撚糸組合前バス停着
10時 登山開始
11時26分 高取山山頂
11時45分 高取山出発
12時31分 仏果山山頂
13時30分 仏果山出発
15時1分 経石
15時6分 経ヶ岳山頂
15時16分 経ヶ岳出発
15時38分 半原越
16時45分 半原バス停
