11/03 3回目の雲取山は小袖乗越から単独日帰り

久しぶりに登山。3回目となる雲取山を今回は小袖乗越から日帰りで強行してきた。どピーカン,暑くも寒くもないベストコンディションだった。

東京都最高峰の雲取山は標高2017m,つまり今年の西暦と同じということでいろいろイベントが開催されたりしているようだ。自分としても今年の目標として年内に登りたいなとは思っていたけど,悪天候だとかいろいろあって放置していた。いよいよ今年もあと2ヶ月となり,そろそろタイムリミットじゃない?ということで,日帰りで登ってきた。

初めて雲取山に登ったのは2001年6月。某異業種交流会から発展してできた山メーリングリストでの企画だった。このときは三条の湯に一泊し,三条ダルミから雲取山頂
,七ツ石山経由で鴨沢というコース。

https://www.erde.co.jp/yama/yamaML/kanto-s/tama/kumotori/kumotori.htm

2007年6月にはバンド仲間のI君と,西武秩父から三峰神社を経由して雲取山荘にテント泊し,鴨沢バス停というコースで登った。

https://www.erde.co.jp/~masaru/mt/index.php/2007/06/04/62/

https://www.erde.co.jp/~masaru/mt/index.php/2007/06/04/63/

この1週間ほど,妻が中国へ旅行に行っている。そこで自分が朝晩,猫たちのご飯とトイレ・水の世話をしなければならないのだ。だから日帰りのみとなる。

電車とバスを使ってもいいのだけど,日帰りだとバスの時刻にあまり余裕がない。車の方が安全性が高そうだ。だが,ネットで調べると小袖乗越にある丹波山村村営駐車場着がかなり混むようだ。夜中3時にも数台停まっていると。とにかく早めに行くしか無い。

木曜日,会社から帰ってくると雨。金曜日は晴れるという予報を信じて荷造りする。いつものようにグダグダやっていて時間を取ってしまい,1時半に出発。さすがにこの時間帯だと道路は空いている。トランプ大統領来日を控えて横田基地の近くでは検問をやっていたが,奥多摩へ向かう青梅街道は関係無い。

奥多摩湖あたりでは,道路に狸らしき動物がいた。

午前3時半で駐車場は満車

3時半に丹波山村村営駐車場に着いたのだが,60台駐められるという駐車場はすでに満車。どうりで途中に路駐していたわけだ。駐車場でUターンして500m下,ガードレールが途切れているスペースに駐車した。後で見たら崖っぷちで,けっこう危なかった。空には満月が出ている。晴れそうだ。缶チューハイ飲んで4時に就寝。寝ようとしたらヘッ電点けて登り始める人たちがいた。

7時半に起床。朝食を済ませて8時に歩き出す。雲一つない快晴。無理してもこの日に来て良かった。

駐車場で登山届を出そうとしたが,それらしきポストは見当たらなかった。だいたい妻が不在で,万が一自分が帰らなかったときに誰が警察に捜索を依頼するのか。心配性の母に単独登山なんて言うのは心苦しいし,FacebookやLineの友人に頼むのも気が引ける。警察署に直接メールで登山届を出せるようなので,次回からはそれにしよう。

20分ほど歩いて登山道入り口。ここから杉林の中の緩やかな上りが続く。途中,「多摩川水源森林隊活動地」の看板があった。みんなの森財団の伊藤さんたちが間伐とかやっているところだ。

杉林の中はうっそうとしているが,しばらく行くと広葉樹林も出てきた。紅葉が始まっていて朝日に輝いている。途中で暑くなってきたのでフリースとビーニーを脱ぐ。

50分ぐらい歩いて七ツ石山と巻き道の分岐。2001年のときには七つ石山も登っているが,まったく記憶がない。2007年にはI君が疲れたというので七つ石山はパスした。時間にも余裕があるので今回は七ツ石山経由とする。

10時に七ツ石小屋到着。小さな小屋だけど整備されている。庭から富士山が真っ正面に見える。トイレも新しく,手動水洗。使用後はバケツの水をコップでかけてくださいというだけだが。ここで沢からの水をペットボトルに追加する。今日は暑いのと,朝食のラーメンがしょっぱかったので,喉が渇く。脱水症状で足が攣ったりしないように注意しないと。

のんびり休んで七つ石山へ。7つのボルダーが並んでいるので七つ石山というのだろう。岩質は石灰岩。ホールドは豊富にあるが,アプローチ2時間で被ってないのでは,クライマーとしては触手が動かない。というか,登っていいのかどうか。

七ツ石山の頂上には真新しい標柱が立っていた。写真で見た雲取山の標柱と同じデザインなので,今年一緒に建てたのだろう。ここは標柱以外何もないのでさっさと雲取山を目指す。

はるか下に広々としたブナ坂が延びていて登山者が大勢歩いているのが見える。せっかく登ったのに,あそこまで降りるのかと思ったが,そんなにきつくはなかった。

ブナ坂は眺望が開けていて,傾斜も緩く,快適なハイキングコースだ。唐松の紅葉がきれい。残念ながらキノコは発見できず。登山道から眺めただけだから見つからないのか,季節的にもう遅いのか。去年,奥多摩湖でキノコ狩りをしたのは9月下旬だったから,それより標高が高くて11月だと無理なのかもしれない。

やがてヘリポートの横を通り,奥多摩小屋のテント場,そして奥多摩小屋。テント場にはもうけっこうテントを張っている人たちがいた。

 

 

ちょっとした急登があり,また平坦な道がありの繰り返し。2カ所ぐらい直登と巻き道があったが,まずは直登して展望スペースを踏む。富士山や丹沢,奥多摩の山々がくっきりと見える。

雲取山の手前に小雲取山というのがあり,だまされるという話を読んだが,自分は小雲取山に気がつかなかった。そうこうするうちに坂の上の小屋が見えてきた。雲取山避難小屋。あそこまで行けば山頂は数十メートルだ。

山頂に立つ

12時32分,避難小屋到着。そして35分山頂。「標高2017.1m」と彫られた御影石の真新しい標柱,「雲取山西暦二千十七年記念」という木柱が立っている。標柱の前では撮影しようという人たちでちょっとした混雑。自分は小型三脚を持参していたので,セルフタイマーで標柱と一緒に撮影したが,二千十七年記念の方はタイマー設定が短くて後ろ姿だった。

小屋の南側のスペースでおにぎりの昼食。ここからは西武ドームや多摩湖も見える。霞んでいるけど新宿の高層ビル街も。さすがにスカイツリーは確認できなかった。

いつまでものんびりしていたけど,そうもいかない。車だから時間は気にしなくていいが,明るいうちに駐車場に戻りたい。というわけで13時15分下山開始。

七つ石山との分岐では,もちろん鴨方面を選ぶ。水が心細かったので七ツ石小屋で補給しようかと思っていたが,遠回りになるようなので断念。予備のペットボトルを開ける。

後ろから煽られて,駆け下りる

もう14時を過ぎているのだけど,けっこう登ってくる人たちがいる。ツアー客で10人ぐらいの列と通り過ぎるのはまいった。さらに後ろから足早で降りてくる人に煽られる。別に煽っているわけではないのだろうが,自分は普通のペースで歩いているつもりなのでわざわざ道を譲るのはシャクだ。前に人がいない下り坂は駆けて引き離す。途中で右足首が痛くなって焦ったが,歩いていたら収まった。本当に後ろから熊鈴シャンシャン鳴らして追いかけられるのは気分が悪い。熊鈴は熊避けに効果があるかどうか疑問視されているし,そもそもこれだけ大勢登山者がいたら,熊だって絶対に近寄ってこないのに。

15時47分には登山道入り口に到着。

駐車場のトイレに寄ってから自分の車へ。駐車場のトイレは本物の水洗トイレでペーパーも用意されている。

自分の後ろに,道路に大きくはみ出して駐車していた車にはテープで×が張られていた。たぶん迷惑駐車への警告だろう。

というわけで,上りは4時間半,下り2時間50分。コースタイムが上り4時間,下り3時間ということなので,ほぼ平均とおり。

疲れたけど,最高の天気でよい景色を堪能することができた。

1時半自宅出発
3時半小袖乗越丹波山村村営駐車場着
7時半起床
8時出発
8時20分登山道入り口
10時20分七ツ石小屋
10時59分七つ石山山頂
11時44分ヘリポート
11時49分奥多摩小屋
12時32分雲取山避難小屋
12時35分雲取山山頂
13時15分下山開始
15時47分登山道入り口
16時5分駐車場所