マゾッコメグです。

 6月9,10日の1泊2日で、雲取山に行ってきましたので、報告します。

 当初この企画は4月に行われる予定だったのだが、
この冬かなり雪が降ったので、残雪の影響を考え、
また自分が最近忙しくなってきたこともあり、
更に参加希望者の都合なども考慮したら、
大幅に後ろへずれ込んでしまったのだ。

 今回の参加者は、
(男性)メグ、猿、リン、ST
(女性)稲穂
の計5人。
当初はメグとリンさんと猿さんの3人だけになりそうだったが、
それでは寂しいから、職場の人で最近知り合った人に声をかけたところ、
参加を表明した。
また、私の彼女も幸い都合がついたので、今回参加することになった。

<6月9日(土)>つくば−東京−新宿−奥多摩−留浦(とずら)−お祭
−三条の湯

 メグはAM6:00つくばセンター発の高速バスに乗って、東京駅へ出た。
途中渋滞があったから、間に合うかどうか心配だったが、
実際には7:45には東京駅に着いた。

 新宿で40分も待った後、
AM8:47新宿発の「ホリデー快速おくたま5号」に乗った。
ここでリンさんとSTさんが乗ることになっていたが、
リンさんは来たがSTさんが来なかった。
彼は携帯を持ってないので連絡の取りようがなく、仕方なく出発した。

 国分寺で猿さんが、拝島で稲穂さんが乗って来た。
その後、STさんが公衆電話から私の携帯に電話してきた。
どうやら彼は高速バスが渋滞で遅れたため、
「ホリデー快速おくたま5号」に間に合わなかったらしい。
何でも高速バスに乗ったのは7時頃だったそうだが、
それじゃあ間に合う訳ない。
彼は後で奥多摩駅からタクシーで行くと言ってたが、
タクシー代も馬鹿にならないだろうと思い、我々は奥多摩駅で待つことにした。

 奥多摩にはAM10:23に着いた。
ちょっとレトロな感じの駅舎が印象的だった。
STさんが来るのは一番早い電車でも11:12だから、
50分近く駅で待つことになった。
しかしここで我々は予想外のものに出くわした。
駅前にボンネットバスが2台現れたのだ。
これまたレトロなボンネットバスは結構人気があるらしく、
周囲にカメラを構えた人達が群がっていた。自分も写真に撮った。
レトロな格好をしたおじさんもいて、被写体になってたようだが、
あれはやらせなんだろうか?
いずれにしてもSTさんが遅れてくれたお陰で、
いいものを見ることができて、得した気分だった。
それから、待ってる間ヒマだったから、ここで昼食にした。



 11:12着の電車でSTさんが合流し、早速出発することにした。
タクシーで行くつもりだったが、タクシー乗り場は結構混んでるし、
5人乗りのタクシーが来るかも疑問だったので、
11:40発のバスで行くことにした。
このバスは途中の留浦止まりなので、歩く距離が長くなってしまうが、
夕方までには三条の湯に着くだろうということで、バスに決定した。

 途中のバスの窓からは、奥多摩湖の景色が見事だった。
エメラルドグリーンの水面は見るべきものがあり、
奥多摩湖だけを目的に来る価値はあると思った。
留浦にはPM12:20頃到着。
ここから歩いて、お祭には1:00頃着いた。
高い建物のベランダで太鼓を叩いている人がいたが、あれ何だったんだろう?
「お祭り」ということで、洒落のつもりだったんだろうか?

 ここから三条の湯に行く林道に入る。
奥多摩駅前で待機していたタクシーがお祭りまでの途中で
我々を抜いて行ったが、そのタクシーが戻ってくるところに出くわした。
時間を考えるとそんなに林道の奥までは行ってなさそうだ。
どの辺まで行ったのだろう?
また林道は傾斜はあったが、
先週の皇海山の栗原川林道に比べると瓦礫の散乱は少なかった。
すっかり緑も濃くなっていて、丁度いい涼しさもあったし、
川のせせらぎや鳥の鳴き声が何とも言えぬ心地良さを与えてくれた。
時々滝が見られたが、これもなかなかいい眺めだった。
また心配された天気の方も、
林道の後半で雲が多くなってきた他は概ね良好だった。

 途中の塩沢橋にはPM2:10頃着き、林道の終点には3:10頃着いた。
コースタイム3時間のところを2時間10分程で来たのだから、
かなりいいペースだった。
林道の終点付近は10台ほどの車が停められていた。

 ここからは山道だったが、「三条の湯」まではすぐで、3:40頃着いた。
小屋のすぐ下はキャンプ場になっていて、テントが多数張られていた。
着いてすぐ宿泊の手続きをし、割り当てられた「けやき」の部屋に行った。
「けやき」は少し下った所にあったが、
畳敷きで10人程が泊まれそうな、結構綺麗な部屋だった。
我々5人の他に、3人のちょっと年いった人達が宿泊した。



 荷物を置いて、ちょっとくつろいだ後、温泉に行った。
浴室は少し離れた所にあり、狭いのに人がたくさんいたから、
入る前に浴槽の外で待つ必要があった。
しかも多摩川の水源になっているので石鹸の使用は禁止されていた。
不満な点もあったが、雰囲気は良かったし、湯加減も良かった。
泉質はアルカリ性で、肌がすべすべになるものだった。



 夕食は6時からだったので、風呂から上がって部屋で寝ていた人もいた。
夕食はまるで学校の給食みたいにプラスチックのトレイに盛られ、
量も今一つの感があった。
これまで泊まった山小屋の食事としては、やや下のレベルか。
でもまあ無事に小屋まで着いたことだし、みんな酒好きだったので、
ビールも入って、盛り上がって良かった。

 食後に部屋に戻ってからも、ビールが入り、そこそこ盛り上がった。
今回は下ネタは殆ど出ず、山や温泉の話、共通の知り合いの話などが多かった。
消灯は9時だったが、8時半頃には眠りについていた。
また夜になって小雨が降り出した。

<6月10日(日)>三条の湯−三条ダルミ−雲取山荘−雲取山頂
−奥多摩小屋−七ツ石山−堂所−鴨沢−奥多摩−もえぎの湯−奥多摩−青梅
−東京−つくば

 途中何回も目を覚ましたが、最終的にはAM5:00頃起きた。
朝食は6:00からと聞いていたが、実際にはそれより早く、
5:25からとなった。
5:45には食べ終わったので、6:20には出発できた。
当初の予定では7時頃出発することになってたから、早く出発できて良かった。
天気が心配されたが、雲は多かったものの雨には降られず、
だんだん晴れ間も覗いてきた。

 緑濃き登山道を歩いて、三条ダルミにはAM8:10頃到着した。
ここで直接山頂に行くか、雲取山荘に寄ってから山頂に行くか、話し合ったが、
時間もあることだし、まき道を通って雲取山荘にいくことにした。
雲取山荘までのまき道は北側の斜面を通るためか、笹類の生育が悪く、
苔類が多く、全体的に湿った印象があった。

 雲取山荘にはAM8:55に到着。
ここは1年半程前に建て替えたそうで、結構新しかった。
水場やテーブルもあり、設備は良かったので、ここで10分程休憩した。

 雲取山荘から雲取山頂までの道は、それ程きついものでもなく、
所々にツツジの花が見事に咲いていた。
しかし今回、石楠花(シャクナゲ)の花を見ることは出来なかった。



山頂には9:30到着。結構人がいた。
残念ながら雲のせいで展望はあまり利かなかった。
あと虫がたくさん飛んでいて、うるさい位だった。



 山頂から下ってすぐの所に雲取山避難小屋があり、
そこにトイレもあったので、ここでまた休憩をとり、
出発は10:00になった。
ここから先の道は花畑(といっても花は殆ど咲いてなかった)の中で
樹木も伐採されており、傾斜もそれ程きつくなく、とても歩き易かった。
一般的に奥多摩や奥秩父の登山道は整備が行き届いていて、歩き易い所が多い。
これでまた、奥多摩・奥秩父にはまりそうだ。

 奥多摩小屋には10:35到着。
ここは素泊まりのみの小屋で、外見は古ぼけた感じだが、
ちょっと覗いてみたら、とてもいい雰囲気だった。
小屋の親父さんはヒゲ面で、一見怖そうだったが、
話してみると気さくな感じの人だった。
「今度泊まりに来なよ。」
と言われたが、いつ泊まれるか・・・。
それからこの小屋の前で稲穂さんの石川県土産の餅を食べた。
ご馳走さま。

 奥多摩小屋のすぐ近くの五十人平ヘリポートを通り、
時間があったので、七ツ石山にも行くことにした。
山頂付近は急な道もあり、山頂には11:15到着。
ここで昼食にした。
当初、三条の湯では宿泊客が多い関係で2日目の昼食は出せないと
言われていたので、各自アルファ米などを持参して来たのだが、
実際には思ったほど客が入らなかったので昼食が出せることになったらしい。
でも折角アルファ米を持って来たのだからと、
みんな山小屋の昼食は要らないということになった。
アルファ米の他、リンんが持って来た水で戻せる餅、
稲穂さんが持って来た○○茶(名前忘れた)は好評だった。
またここからの眺めは思いのほか良く、
これまで通って来た花畑や、雲取山の雄姿が見事であった。



 AM11:55に七ツ石山頂を出発し、
ここからはひたすら下るのみであった。
途中、七ツ石神社、七ツ石小屋を経由した。
七ツ石神社は小さなもので、かなりお粗末な感じがした。
七ツ石小屋もまた素泊まりのみの小屋で、小さなものだったが、
中はアットホームな雰囲気で良かった。
ただしそこの親父さんからは中の撮影を禁止された。
それでも山小屋フェチのメグにとっては、
今回の山行で山小屋を5件も見て回れたので、十分満足できるものだった。

 そこから先の道もひたすら下りだったが、緑濃き山の眺めが素晴らしかった。
あと山小屋の跡みたいな廃虚も多かった。
実はこの下りで左膝を痛めてしまったらしく、歩くのが急につらくなって来た。
あと頭の中は、下山後に温泉に入ることで一杯になっていた。

堂所を通り、鴨沢のバス停にはPM2:00に着いた。
出発前にHPでバスの時刻表を調べたら、
2:30頃鴨沢発のバスがあるらしかったが、
実はその前に2:04発のバスもあることが分かった。
これはラッキーだった。

 早速そのバスに乗り、奥多摩駅には2:40に着いた。
殆どのメンバーはバス中では爆睡してたようだった。
ここから「もえぎの湯」までは近くだと思っていたが、
歩いてみると案外遠く感じた。
しかもここはかなり人気があるのか、人数制限が行われており、
整理券を貰って順番待ちをする必要があった。
「もえぎの湯」到着は2:50だったが、
入れるまで待合室で20分待たされた。
ここは最近増えている公共浴場そのものといった感じだったが、
湯加減は良く、まあまあ気に入った。

 温泉から上がったのは4:00頃だったが、
外に出るとかなり激しい雨が降っていた。
とうとうメグの晴れ男パワーも切れてしまった感があったが、
これが山の中でなくて良かった。
とにかく下山後・風呂上がりの一杯と行きたかったので、
奥多摩駅近くのとあるレストランに駆け込んだ。
ここはメニューも少なく、内部は寂れた感じで、
近いうち「愛の貧乏脱出大作戦」に出てきそうな雰囲気があったが、
結構盛り上がれて良かった。
みんな酒好きとあって、ビールをジョッキ3,4杯は飲んだ。

 PM5:39奥多摩発の電車で帰った。
結構ギリギリで間に合った感じだった。
車中では、さすがに爆睡モードに入った人が多かった。
途中の青梅で東京行き快速に乗り換え、稲穂さんが拝島で降り、
猿さんが国分寺で降りた。
東京には7:41に着き、
私とSTさんは8:00発のつくばセンター行き高速バスに乗り、
リンさんもほぼ同じ時刻の南守谷行き高速バスに乗って帰った。
並木一丁目でSTさんが降り、
最終的につくばセンター到着は9:10頃だった。

 今回の山行は大して難しくないと思っていたのに、
見事に膝を痛めてしまい、今後に不安を覗かせた。
しかしやっぱり山はいい。
特に山小屋泊まりは尚いい。
早く膝を治して、これからガンガン山に行きたいと思った。
またメグ企画の山行もやりたいので、みなさん一緒に行きましょう。