12/30 年末山行は秀麗富嶽十二景の9番目,高畑山・倉岳山

毎年年末,つくばの人たちと登っている中央線沿線低山ハイク。今年はなかなかスケジュールが決まらず,中止かとやきもきしていたが,直前になって12月30日に大月市の高畑山と倉岳山になった。大月市の秀麗富嶽十二景の9番目の山だ。メンバーもぼくと小荒井さんの二人だけ。

実は28日,木曜日に突然の激しい腰痛に襲われ,一時は歩くのもままならないほどで,参加するかどうか迷ったけれど,二人だけの企画ではキャンセルも悪い。なんとか29日には動けるようになったので,決行することに。

全行程4時間ぐらいの簡単な山だし,小荒井さんははるかつくばから来訪なので出発を遅らせて9時18分鳥沢駅で待ち合わせ。改装されたきれいな無人駅だ。駅前には何も無い。

線路沿いの道は甲州街道だった。いつも三つ峠研修サポートで通っているはずだけど,あまり印象にない。低いトンネルをくぐって中央線の南側へ。住宅街の中を進むと鹿避けの鉄扉が現れ,山道になる。

しばらく見通しの悪い杉林のダラダラとした道を歩く。路面は霜柱が立っていて,日陰だと凍っているところもあるけれど,快晴で風もなく,暖かい。仙人小屋跡という看板があった。ヤカンと湯飲み,鍋が転がっているのは小屋の残骸か?

1時間20分ほどで高畑山山頂に到着。目の前に富士山が見える。山頂はそんなに広くなく,他に2グループがいる程度。あまり人気が無いのだろうか。サンドイッチの半分だけ食べて,すぐ次の目標である倉岳山に向けて出発。

ここから先は南面が開けた尾根道なので気持ちよい。アップダウンも激しいところはなかった。

途中,天神山というのを越えて30分ぐらいで穴路峠に。この峠は,かつては交通の要所だったらしい。

さらに30分歩いて倉岳山に到着した。ここも富士山が目の前に見える。山頂は高畑山より広く,ベンチが置いてあった。先行者は男女ペアが1組と単独が一人。ここでサンドイッチの残りを食べ,しばらく休む。

30分ほど歩くと立野峠。ここから3つのルートが選べる。月夜根沢へまっすぐ下山して梁沢駅に出る最短コース,そのまま尾根を進んで寺下峠まで行き,梁川駅を目指すコース,寺下峠から南側へ下山し,無生野からバスで上野原駅に出るコースだ。立野峠から寺下峠までは1時間半。

月夜根沢コースは小荒井さんが10年ぐらい前に通っているので,できれば違う道をたどりたいという。まず無生野バス停の時刻を調べたら1日3本しかなく,最終は14時42分だ。この時点で14時だったのでバスに乗るのは無理ということになる。寺下峠から梁川駅を目指すコースだが,寺下峠に着くのが15時半,そこから駅まで1時間かかるので16時半,かなり暗くなってしまう。

ちょっと早めに着くけど,すんなり月夜根沢コースで降りようということになった。最初のうちは薄暗い杉林だったが,沢に出ると広葉樹林が広がり,そこそこ明るい。このあたりは白っぽい石がゴロゴロしている。地学科教授の小荒井さんに聞くと,火成岩らしいという。富士山噴火の溶岩だろうか。

15時過ぎに甲州街道にたどり着いた。駅に行く途中に酒屋がある。缶ビールでも買って車内で軽く飲もうかと話していたら年末の飾り付けをしていた店の女性が「奥にテーブルがあるので,座って飲めますよ」。酒屋の角打みたいなものか。缶ビールと乾き物,サバ缶をつまみに軽く1杯やった。

15時58分の上り高尾行きで梁川駅を離れ,高尾から中央特快に。武蔵野線で帰る小荒井さんとは立川で分かれ,自分は国分寺まで。ティップネスに寄って風呂入って,マッサージチェア15分。

低山ハイキングだったけど,好天で楽しかった。

鳥沢駅(09:18)-高畑山・倉岳山分岐(10:32)-仙人小屋跡(11:19)-高畑山山頂(11:47)-天神山(12:31)-穴路峠(12:36)-倉岳山(13:00)-立野峠(13:58)-倉岳山登山口(15:04)-酒屋(15:15)