08/05 冒険の森 滝上エリアの開拓に腰をあげた

竹灯籠も終わり、参加者は三々五々引き上げていく。ぼくは広場で、学生たちがゲームをやっている横で焼酎をあおりながら竹灯籠の残り火を眺めていたが、滝本の母屋と広場の間にテントを張って宿泊。シュラフの代わりにインナーシーツだけで寝たら、明け方はちょっと寒くて目が覚めた。


8時過ぎに山本さん、佐伯さん、堀内さん、鈴木さんら森の家宿泊組が戻ってきて広場の片付けを始める。ぼくも途中から参加してゴミを片付けたり、筏に使った竹を燃やしたり。

やがて山本さんと佐伯さんは森の家に荷物を運びに、鈴木さんと堀内さんは景観の森へ作業に。ぼくは冒険の森へ向かった。昨日できなかった滝上エリアの開拓開始だ。

まず、岩場へ登っていく斜面に道を作らなければならない。シャベルで足場を堀り、杭を打ち込んで横棒を渡す… だけどかけやとかチェーンソーとかまともな道具がないのであまり進まず。斜面の中腹あたりの土が柔らかく、縦杭を打ち込んでも崩れてしまう。

アプローチ作りは早々に諦めて、岩場の掃除にとりかかる。とは言っても岩場が広すぎてどこから手をつければいいのか見当がつかない。右の方に行けば高さはないけれど、ボルダーとして十分楽しめそうだし、左に行けば高さが20m以上のハングがあるなど変化に富んでいる。

まず、アプローチ上がって右側の易しそうな岩に取り付いてみた。下部には盛大に土が積もっているので、ブラシでは埒があかず、シャベルである程度崩し、蔓草やシダを引き抜き、最後にワイヤーブラシできれいにする。下部2mぐらいは傾斜も緩く、ガバホールドが続いているのでロープなしで登れる。上の方はきれいなクラックが走っているので、ボルトは打たずにカムで登り、杉の木に終了点を作れそう。

それからずっと左、岩が途切れているところから急な斜面をよじ登って岩場の上へ。真ん中あたりの、凹角クラックの上に到達する。立木にロープを結びつけ、グリグリで保持しながら懸垂下降する。この時、足下がハングしていて見えないので、凹角の反対側から降りようかとも思ったが、すでにロープを降ろしてしまったのでそのまま。これが後で悲惨な結果に…

SANYO DIGITAL CAMERA

下から見ると脆そうだし、苔だらけかと感じていたが、実際に壁を触りながら降りると意外としっかりしているし、乾燥していた。ただ、凹角左側の壁はハングしている上にカチばかり。これは難しそうだ。クラックを使った方がいいだろう。

SANYO DIGITAL CAMERA

取り付きまでおりた時点で、ロープは50mの折り返し点ちょっと前。全長20mぐらいだろうか。立木にロープの反対側を八の字結びしているので、回収に戻ら
ないといけない。でも、左の斜面まで戻るのも面倒だ。というわけで懸垂下降してきたルートを登り返すことにした。ちょっと登ってはロープをたぐり寄せてグ
リグリで固定する。

下はガバだし傾斜もない。途中、岩から生えている木に邪魔されたりしながらどんどん高度をかせぐ。だけど、凹角左のハング・カチルートは手が出ない。靴もアプローチシューズだし。自然、クラックと右壁を使って登るのだけど、ロープが左壁の上から垂れているので、どんどんトラバース状態になってしまう。ここでフォールというか、テンションかけようにもかなり降られそうだ。

もう落ちられないと必死になって頂上をめざしたけれど、あと1mぐらいのところでどうにも進めず。少しロワーダウンしてからロープにぶら下がった。思いっきり左に振られたけれどぶつかるような出っ張りもなく、ほっと一息。ここからまっすぐ登ろうかとトライしたけれど、グリグリで止めているので、完全に抜重しないとロープがたぐれない。諦めて懸垂下降して取り付きに戻り、斜面を往復してロープを回収した。

ここもカムを用意すれば、けっこう面白いルートになりそうだ。

川で水浴びして着替え、コーヒー飲んで撤収。帰りに五日市のキッコーゴ醤油本店で丸大豆醤油とせんべいを購入した。