PUMP2で安田あとりちゃんにインタビュー

PowerNaviがスポンサードしている山梨の安田あとりちゃん。14歳ながらリードで12c/d、ボルダーでは初段を登り、8月のジュニアオリンピックでは準優勝、ユース・ワールドカップには日本代表として出場した若手のホープだ。

そのあとりちゃんが週末はPUMP2へ練習に来るというので、 PowerNaviオフィシャルサイト 用にインタビューをお願いする。

お父さん、お母さんにはピラニアでの試飲会でお会いしているが、今回は妹さん、弟さんの一家全員で登場。お母さんと弟さんは登らなかったが、小4の妹さんもヘルメットかぶってリードしていた。


あとりちゃんがはじめてクライミングを体験したのは小4の時。アウトドア派のお父さんに連れられて、甲府市にある小瀬スポーツ公園のクライミングウォールに行っのが最初。

しばらくは月に2回ぐらいのペースで小瀬スポーツ公園に行ってたが、石和のピラニアのことを聞き、行ってみることに。そこでお父さんもあとりちゃ
んもすっかりクライミングにはまってしまう。あとりちゃんはキッズクラスに入り、ピラニアオーナーの山森さんの指導を受けてめきめき上達する。

最初は10級ぐらいだったのが、マイシューズを買い、どんどん課題を出してもらってクリア。小6の終わりにはすでに1級ぐらいまで到達していたという。大人だってなかなかできないグレードで、キッズじゃない。

コンペへの初出場は小5、2005年9月の群馬ウォールストリートでの納涼ボル。ビギナークラスで12位に終わり、悔しかったのがその後のバネに
なる。翌月の群馬カップではキッズ4位、そして2006年3月に妙高高原で開催されたJFAユース選手権、アンダーユースBでいきなり優勝。ここからコン
ペまっしぐらのクライミング生活が始まる。当時は家にパソコンがなかったので、ロクスノで情報を集め、ジムで聞いてエントリーしていたという。

握力は40kgで、小6の時には山梨県女子1位になったという。もちろんクライミングに握力はまったく不要だが、クライミングをやっているうちに
自然についてしまったのだろう。だけどマッチョではない。身長158cm、体重45kgとほっそりしたスタイル。喘息持ちなので、毎日薬を飲んでいる。そ
のせいもあり、長距離走など持久系は苦手だし、球技はまったくダメだという。チョコレートやピザが好物で、好きなものを好きなだけ食べる食生活で、男子が
残す給食をおかわりしてしまうという大食漢だ。

学校生活だが、なんと全校で13人、2年生は女子4人の男子2人という小さな山の中の学校だ。これでは集団スポーツはできないので、部活は任意。
あとりちゃんは授業が終わったらお母さんに車でピラニアに送ってもらい、仕事を終えたお父さんと合流し、11時までクライミングに励んでいる。

1月にユースでオーストラリア強化合宿に行き、世界トップレベルの選手を輩出しているトレーニング方法を体験し、現在はそれをもとにしたメニューでトレーニングをしているという。どちらかというとボルダリングが好きなので、リードで本数をこなす持久力訓練とか。

あこがれのクライマーは、ボルダリング世界一でリードもトップクラスの野口啓代ちゃん。将来はTV制作など、マスコミ関係に進みたいという。

女子ユースは現在、高校生があまりふるわない。逆に中学生はあとりちゃん、小田桃花ちゃん、尾上彩ちゃんといった若い世代がぐんぐん伸びている。楽しみだ。