4/17 雪の白毛門

土曜日はつくば組は花見を楽しんだようですが、ぼくは谷川山系の白毛門に登って来ました。
実は先週の土曜日に行くつもりだったのですが、朝起きられなくて… それで今回は金曜日の深夜に自宅を出て現地で仮眠し、朝から登ってきました。
暖かく、山の下は雪がなく、中腹は泥々、頂上はぐしゃぐしゃの腐った雪でガスのために視界もなく、あまり快適ではありませんでした。
8日に新しい車(中古のスズキ エスクード ノマド)を買ったので、始めてのロングドライブともなりました。


【目的地】白毛門(1720m)
【日時】2004年4月17日(土)
【メンバー】土屋単独
【コースタイム】
 駐車場 06:53 – 頂上 10:15 – 駐車場 12:45
2月に赤岳登ってから、3月は一度も登山してないし、今月もこのままでは無登山月になてしまう。雪と岩のある山でトレーニングしておきたいので、白毛門(しらがもん)に行くことにした。
谷川岳とは湯檜曽川をはさんで並んでおり、頂上からは谷川岳東壁が目前に見える展望台として知られている。
金曜日の深夜、というか土曜日になった0時25分ごろ家を出る。新小金井街道を北上し、所沢ICから関越へ。途中、さすがに眠くなってくじけそうになるが、SAでコーヒーを飲んでがんばる。
水上ICで降りて土合へ。間違えて谷川岳ロープウェイ駅前を直進してしまい、谷川岳登山指導センター前で道路が閉鎖されている。おかしいなとガイドブックを読み直し、土合橋まで戻る。橋の手前左手に広場があったので、そこに車を停めて寝袋で寝る。3時半ごろ。
朝、6時前に目が覚める。明るくなったので回りを見回したら土合橋手前右に広い駐車場があり、数台車が止まっている。テントを張っている人もいた。ここに車を移動し、カップ麺で朝食。身仕度を整えて駐車場をつっ切った奧に向かう。

沢にかかった橋を渡り、黒ずんだ雪がわずかに残る中を歩く。すぐ斜面を登り始める。ぜんぜん雪がなく、小さな花がたくさん咲いている。暑くなって長袖シャツもニット帽もパーカも脱ぐ。
さらに登って行くと雪がところどこに出てくるのだが、下が空洞になっており、下手をすると足の付け根までずっぼりともぐってしまう。歩きにくいので、なるべく地面が出ているところを選ぶが、雪解け水で泥々。
樹林帯を抜けると本格的な雪。しかし溶けかかってぐちゃぐちゃ。フリースの手袋をしていたのだが、雪に手を着くと濡れてしまう。慰霊プレートのある大きな岩で右に行くか左に行くか迷う。谷側に開けている右手へ進んだら、藪と雪壁で往生してしまい、引き返して雪のない左手に進んだ。

頂上が近くなってくると傾斜が急に。柔らかい腐った雪のために足場が決まらない。靴をけり込んでも、下から崩れてしまう。こんな雪は始めて。頂上まで100mぐらいのところでアイゼンを着ける。
ここで始めて他人に会う。後ろから来た単独者に抜かれた。
後ろの谷川岳は山頂付近に雲がかかっていて見えなかったのだが、ここに来てなんと白毛門もガスにおおわれる。山頂は展望ゼロ。写真を撮って下山。

岩場を越えて雪の斜面を降りていたら足元が崩れ、数メートル滑落。幸いに雪が割れて地面が出ているところにはまって止まる。柔らかい雪なので速度は出ないのだが、焦った。
その先はピッケルをしっかりと突き刺し、慎重に一歩一歩降りる。この頃になると後から登ってくる人がぞろぞろ。
樹林帯に入ったのであんパンで昼食。さらに下がると雪がなくなってきたのでアイゼン、ピッケルをザックに収納。
下の方では何人にも「雪ありますか?」と尋ねられた。
13時前には駐車場に到着。ここでも「雪ありますか」と聞かれた。確かに駐車場から見上げる白毛門には雪が見えない。
駐車場の横で雪解け水をペットボトルに詰め、帰路へ。水上駅からちょっと入ったところにある谷川温泉の町営「湯テルメ・谷側」で入浴。町外者500円。露天風呂がかなり広く、満開の桜が咲いていて奇麗だった。そう、このあたりはちょうど桜が満開のシーズン。
谷川岳の水で作り、さらしたという蕎麦を食べて水上ICから関越に。16時ごろだったが渋滞もなく快適なドライブ。