岡山大学新聞275号 1983年2月10日

教養部ストはできなかったけど
入寮募集停止に反対する声は
全学からどんどん出てきているんだ

 2月3日、午前11時過ぎから教養104教室で北津寮主催の「2・3教養部学生総決起集会」が開かれ、120名近くの学生が参加した。
 これは昨年11月24日の入寮募集停止決議に抗議し、白紙撤回を求める運動の一環としておこなわれたもの。もともとは2月3日に教養部の終日ストライキを打つ予定であったのだが、スト賛同署名が結局522しか集まらず、教養部生の過半数約2000人には遠く及ばなかったため、二時限目の時限スト、自主的授業ボイコットという意味でこの集会に切り替えられた。なお、こういうった学生の集会が教養の教室で自主的に行なわれたというのは実に十年ぶりのこと。
 集会では主催者の北津寮をはじめ、白紙撤回要求決議をあげている女子寮、学友会、植物生理学研究室、社研、法学部一回生31組有志、そして京都大学熊野寮・吉田寮などから発言があった。
 北津寮は今回の教養部ストについて"不発"に終ったものの約十日間で五百余りの賛同署名を得られたこと、また署名を通じて多くの学生に寮問題を知ってもらうことができたという点で高く評価しており、四月にはぜひ二千人以上の署名を集めて教養部終日スト、さらには学部ストをおこなって入寮募集停止決議撤回を大学側に迫っていこうとしている。
 この集会に先立つ1月28日には学友会が幹事会において全所属サークル82団体中75団体の賛成という圧倒的多数で「11・24評議会決議白紙撤回、当局は学生と交渉せよ」を趣旨とする決議を承認した。また昨年12月に同じような決議を挙げている共済会学生委員会は「大学当局が自己批判しなければ4月以降の運営委員会をボイコットする」との方針。
 入寮募集停止に反対する運動はだんだん広がってきているが、今のところ大学当局は寮生との交渉にも応ぜず、募集停止断交のかまえである。北津寮は自主入寮募集をおこなうことを宣言しており、来年の入試時には寮生と、自主募集をも禁止しようとする大学当局との対決は避けられそうにない。


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