岡山大学新聞251号 1980年9月20日

進行する廃寮攻撃

男・女子寮への廃寮攻撃はこの間さらに具体化し熾烈なものとなっている。

五月二八日に男・女子寮の廃寮、四条件付筑波型新規格寮建設を決めた評議会はその具体化として六月二五日に新女子寮建設の概算請求を決議した。

七月二日朝九時半頃、車で出勤して来た小坂学長に寮生が団交の日時を設定するよう求めた。

ところが学長は沈黙したまま車内に閉じこもり、逆に多数の職員が動員されて寮生に暴行を加え、交通を妨害した。さらに県警機雅、出動を要請したのである。

そして大学当局は七月五日に"告示”、同七日に"お知らせ”No87を出して廃寮攻撃を正当化し、寮生に対して暴力集団であるかのような印象を与えようとしている。

例えば七月二日の事態については職員が寮生に暴行した事実、とりわけ車の前に人がいるのに「弾き殺せ!」などと叫びながら車を無理矢理前進させた事や、寮生が車を学内に入れるよう主張したのを無視していたずらに交通の混乱を増大させた事などについて一言も述べていない。

また新寮建設についても、これまで大学当局が負担区分の不当性を認め、個室に関しても寮生の意思を尊重し、岡大としてなんとかする、と言って来た事を全く無視し、「社会通念」とやらを持ち出して正当化している。そして「事情の重大一な変化」があったので寮生との合意なしで現男・女子寮を廃寮とすると公言した。

八月十三日早朝には学生会館前の団結小屋が事前に正式な「撤去」要請もないまま突然破壊され、資材や備品が運び去られた。 これらの廃寮攻撃に対し女子寮が「概算請求の白紙撤回」を決議、また北津寮が中心となって全国全学署名を行っているが、夏休みが入った事もあるが、反撃の鈍さは否めないであろう。

これからは寮を中心とした全ての学友、良心的教職員が廃寮阻止を文字通り決戦として闘わねばならない。


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