岡山大学新聞241号 1979年4月15日

3・26戦士 学友ら奪還さる

1年余りの獄中闘争を貫徹 戦線復帰を力強く宣言

 昨年3月26日の三里塚空港開港阻止総力決戦を闘い、逮捕、拘留されていた戦士達の中、第8ゲート突入戦と横堀要塞の一部が1年余りの獄中闘争を貫徹し、このほど釈放を克ち取った。
 岡大学友四戦士も、管制塔占拠の成田2161号を除く3人、成田2188号(法文5回生)、成田2075号(法文5回生)、成田2105号(医学部卒)が奪還された。
 3人とも長い獄中生活で色は白くなっているものの極めて元気で、断固戦線に復帰し抜く事を宣言した。
 3・26戦士らに対するこの1年余りの長期拘留は、同程度の事犯からして約2倍もの異常な長さであり、正に3・26戦勝利に対する権力の不当な報復である、と言えよう。
 また保釈金も1人120万円前後、と極めて高額であり、経済面からも反対運動に攻撃を加えんとするものである。
 昨夏、「被告団の分断を計らんと」弁護士らの抗議をも無視して千葉拘置所から東京拘置所への移送が被告1人に看守数人がかりで暴行を加えつつ強行された。
 さらに司法の反動化を露骨に表した東京地裁は分離裁判、月3回のスピード審理を押しつけて来ている。公判に於いても裁判長は強権を発動し、被告、弁護士、傍聴人への退廷命令を乱発している。それも「笑った」とか、人違いで退廷されるのに抗議したとかいう「理由」でである。
 我々は今後、成田2161号を初めとする残りの同士の早期奪還を克ち取り、公判闘争を支援して行かなければならない。
 そして彼らの貴重な闘いに応える為にも、偉大な、3・26闘争の地平を共有し、学内戦線の再高揚を、そして三里塚空港廃港を克ち取らなければならないだろう。


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