台風15号の大雨で土砂崩れ

2001年9月11日に関東地方を通過した台風15号により、多摩地区は10日から大雨。私の別宅シャックではタワー根もとが土砂崩れを起こし、あわやという事態になった。
10日夜、帰宅すると不動産屋からの留守電で「土屋さんの無線鉄塔がたいへん危険な状態になっています」とのこと。電話があったのは正午過ぎ。深夜なのでこちらから連絡が取れないが、続報がないのでタワーが倒れたなどという最悪の事態にはなってないと判断。とりあえず車で現地に向かう。
暗がりの中にタワーが見えてくる。30mタワーもパンザマストも、アンテナ群もちゃんと乗っている。シャックも異常無い。何が危険な状態だったのだろうかといぶかりながら懐中電灯であたりを照らすと、なんとタワーの基礎の回りの土が土砂崩れを起こしている。タワーは斜面の上のわずかに水平な土地に建てているのだが、その斜面側が崩れたのだ。三角形の右辺にあたる部分は穴が大きく、まだ埋め切ってない。たぶんそこに雨水がたまり、決壊したのだろう。夜間だし何もできない。これ以上の被害は出ないだろうと判断し、そのまま帰宅。

翌朝、また現地に行ってみる。雨は相変わらず土砂ぶり。明るいところで見てみると、タワー基礎右側の穴の壁が谷側に崩れ、ついでに下の斜面を巻き込んで流れたようだ。大きな溝ができて水が流れている。下の方にはパイプや矢板が転がっている。タワーより左側の斜面は、穴を掘った残土を投げているため、崩れやすくなっている。そこでパイプと矢板で段々畑のようにして土留め工事をやっていた。こちらはまったく崩れていない。右側の斜面はほとんど自然の地形だったので何もしていなかったのが失敗だったようだ。

すでに崩れるべきところは崩れてしまったようで、とにかく雨が上がって乾いてからでなければこれ以上手のほどこしようもない。穴を放置していた自分にも責任はあるのだが、最大の問題は上の公園から雨水がすべてパイプで分譲地に流れ込み、分譲地にはまともな排水口もないので、ぜんぶ道路を水浸しにしてタワーのあたりに流れてくるためだろう。


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