CONTEST

第60回フィールドデーコンテスト規約


【コンテストでの空中線電力について】

 フィールドデーコンテストでは、空中線電力が50W以下に規定されています。
 参加される際には、空中線電力が50Wを越えないようにご注意ください。

1 開催日時

2017年8月5日(土)18:00から6日(日)12:00(JST)まで

2 参加資格

  日本国内のアマチュア局およびSWL(アマチュア局の電波を受信する個人をいう)

3 使用周波数帯

  次の使用周波数帯および1200MHz帯以上の各アマチュアバンドとする。なお、1200MHz以上の周波数帯は、総務省告示の「アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別」によるものとする。

アマチュアバンド
使用周波数帯
電信
電話
3.5MHz帯
3.510-3.530MHz (AM/SSB)3.535-3.570MHz
7MHz帯
7.010-7.040MHz (AM/SSB)7.060-7.140MHz
14MHz帯
14.050-14.080MHz (AM/SSB)14.250-14.300MHz
21MHz帯
21.050-21.080MHz (AM/SSB)21.350-21.450MHz
28MHz帯
28.050-28.080MHz (AM/SSB)28.600-28.850MHz
(FM) 29.200-29.300MHz
50MHz帯
50.250-50.300MHz (AM/SSB)50.300-51.000MHz
(FM) 51.000-52.000MHz
144MHz帯
144.050-144.090MHz (AM/SSB)144.250-144.500MHz
(FM)144.750-145.600MHz
430MHz帯
430.050-430.090MHz (AM/SSB)430.250-430.700MHz
(FM)432.100-434.000MHz
(注)A2A電波による電信はAM/SSB、F2A電波による電信はFMの使用周波数帯とする。
 JARL主催コンテスト(ALL ASIAN DX、QSOパーティを除く)では、 電波型式ごとに「コンテスト使用周波数帯」を制定しています。 運用にあたって特に注意してほしいのは、SSBにおいてLSBの場合は 下限周波数、USBの場合は上限周波数です。
 たとえば、7MHzにおけるコンテストの下限周波数は7060KHzですが、LSBですので、ダイヤル に表示される周波数は、7063KHzになります。仮に7060kHzの表示 周波数で送信すると7057kHz〜7060kHzの範囲の電波を送信したこと になり、周波数帯の逸脱になります。14MHzの場合はUSBですので、 上限周波数は14297KHzの表示周波数になります。 14300kHzの表示で送信すると14300kHz〜14303kHzの範囲の電波を 送信したことになり、周波数帯の逸脱になります。
 以上の点に注意して、コンテストをお楽しみください。

4 参加部門および種目

部門
種目
コードナンバー
最大電力[W]
50
20
(10)
5
電話
(注1、4)
シングルオペ
(注3)
オールバンド(14MHzを除く) --- PA ---
ニューカマー(注5、10)(14MHzを除く) --- PN ---
マルチオペ(注11) オールバンド(14MHzを除く) --- PMA ---
電信 シングルオペ
(注3)
オールバンド CA --- ---
3.5MHzバンド C35 --- ---
7MHzバンド C7 --- ---
14MHzバンド C14 --- ---
21MHzバンド C21 --- ---
28MHzバンド C28 --- ---
50MHzバンド C50 --- ---
144MHzバンド C144 --- ---
430MHzバンド C430 --- ---
1200MHzバンド C1200 --- ---
2400MHzバンド C2400 --- ---
5600MHzバンド C5600 --- ---
10.1GHzバンド以上 (注10) C10G --- ---
シルバー(注6、10) CS --- ---
QRP(注7、10)(3.5-430MHz) --- --- CP
オールバンドモーニング(注12) CAR --- ---
マルチオペ(注11) オールバンド CMA --- ---
2波(注8、10) CM2 --- ---
電信電話
(注2)
シングルオペ
(注3)
オールバンド XA --- ---
3.5MHzバンド X35 --- ---
7MHzバンド X7 --- ---
14MHzバンド X14 --- ---
21MHzバンド X21 --- ---
28MHzバンド X28 --- ---
50MHzバンド X50 --- ---
144MHzバンド X144 --- ---
430MHzバンド X430 --- ---
1200MHzバンド X1200 --- ---
2400MHzバンド X2400 --- ---
5600MHzバンド X5600 --- ---
10.1GHzバンド以上 (注10) X10G --- ---
シルバー(注6、10) XS --- ---
QRP(注7、10)(3.5-430MHz) --- --- XP
オールバンドモーニング(注12) XAR --- ---
SWL(注10) XSWL --- ---
マルチオペ(注11) オールバンド XMA --- ---
2波(注8、10) XM2 --- ---
ジュニア(注9、10) XMJ --- ---
  • (注1)電話部門のすべての種目は、空中線電力10W以下(50〜430MHzバンドでは20W以下)とする。
  • (注2)電信電話部門は、「電信および電話」または「電話」によるものとする。
    ただし、SWLおよびジュニアは電信のみによる参加のときも、この部門に含める。
  • (注3)シングルオペは、コンテスト中の運用に関わるすべてのことを一人で行うものとし、それ以外はマルチオペとする。
  • (注4)電話部門オールバンド種目は、14MHzバンドの運用は除く。
  • (注5)ニューカマーは、初めて局を開設した個人局であって、局免許年月日が開催日の3年前の同日以降に免許された局とする。
  • (注6)シルバーは、年齢が70歳以上のオペレータによる運用であるものとする。
  • (注7)QRPは、空中線電力5W以下とし、430MHz帯以下のバンドによる運用とする。
  • (注8)2波は、いかなる場合も同時に送信できるのは2波(異なる2バンド)以下とし、2波それぞれに「10分間ルール」を適用する。10分間ルール」とは、バンドを変更したときは受信時間を含めて少なくとも10分間そのバンドにとどまらなければならない、というルール。
  • (注9) ジュニアは、年齢が18歳以下のオペレータの運用とする。
  • (注10)ニューカマー、シルバー、QRPおよびジュニアは、使用するバンド数に関係なくオールバンドにエントリーしたものとみなす。 10.1GHzバンド以上、SWL および2波は使用するバンドに制限はない。
  • (注11)運用場所は一箇所とし、運用範囲は直径500mの円内とする。
  • (注12)日曜日6:00~12:00の6時間運用とする。

5 交信方法

  • (1) 呼び出し
    • (1) 電話の場合 ‥‥ CQコンテスト(またはCQ JAコンテスト)
    • (2) 電信の場合 ‥‥ CQ TEST(またはCQ JA TEST)
  • (2) コンテストナンバー交換
    次のナンバーを交換する。
    • (1) 3.5MHz帯〜1200MHz帯
      RST符号による相手局のシグナルレポート
      自局の運用場所を示す都府県・地域等のナンバー(別表)
      空中線電力を表すアルファベット1文字(注1)
      (例)相手局のシグナルレポートが「59」、自局の運用場所が東京都「10」、空中線電力が「10W」の
      電話によるコンテストナンバーは、「5910L」とする。
    • (2)2400MHz帯以上
      RST符号による相手局のシグナルレポート
      自局の運用場所を示す別表の市、郡、区ナンバー
      (例えば、区で運用する場合は市ナンバーではなく、区ナンバーとする)
      空中線電力を表すアルファベット1文字(注1)
      (例)相手局のシグナルレポートが「599」、自局の運用場所が東京都八王子市「1002」、空中線電力
      「1W」の電信によるコンテストナンバーは、「5991002P」とする。 (注1)空中線電力別の表記(アルファベット)については、次の区分による。
      10W(20W)を超え50W以下 M
      5Wを超え10W(20W)以下 L
      5W以下 P
      ( )内は50〜430MHzバンドのとき
      (注2)移動している局の移動先の送出
      移動して運用している局は、コールサインの後に移動先のコールエリアを示す番号などを送出すること。
        (例) JA1RL/0(電信の場合)、JA1RLポータブル0(電話の場合)
      都府県・地域等のナンバー・リスト
      ■北海道の地域
       宗 谷    101
       留 萌    102
       上 川    103
       オホーツク   104
       空 知    105
       石 狩    106
       根 室    107
       後 志    108
       十 勝    109
       釧 路    110
       日 高    111
       胆 振    112
       桧 山    113
       渡 島    114
      ■都府県
       青 森  02
       岩 手  03
       秋 田  04
       山 形  05
       宮 城  06
       福 島  07
       新 潟  08
       長 野  09
       東 京  10
       神奈川   11
       千 葉  12
       埼 玉  13
       茨 城  14
       栃 木  15
       群 馬  16
       山 梨  17
       静 岡  18
       岐 阜  19
       愛 知  20
       三 重  21
       京 都  22
       滋 賀  23
       奈 良  24
       大 阪  25
       和歌山   26
       兵 庫  27
       富 山  28
       福 井  29
       石 川  30
       岡 山  31
       島 根  32
       山 口  33
       鳥 取  34
       広 島  35
       香 川  36
       徳 島  37
       愛 媛  38
       高 知  39
       福 岡  40
       佐 賀  41
       長 崎  42
       熊 本  43
       大 分  44
       宮 崎  45
       鹿児島   46
       沖 縄  47

      ■その他
       小笠原  48
      (注)北海道・札幌市は石狩地域の区域、沖ノ鳥島、南鳥島、硫黄島は小笠原の区域に含まれる。

    6 共通規約

    • (1)クロスバンドによる交信を禁止する。
    • (2)コンテスト中の運用場所の変更を禁止する。ただし(3)の場合を除く。
    • (3)コンテスト参加の目的で常置場所を離れ移動運用する局かつシングルオペに限り、運用開始時のマルチプライヤー内の運用場所変更を認める。
    • (4)シングルオペの同一または異なるバンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。
    • (5)マルチオペの同一バンドにおける2波以上の電波の同時発射を禁止する。
    • (6)レピータによる交信を禁止する。
    • (7)コールサインもしくはマルチプライヤーを受信信号の周波数情報と共にオペレーターに知らせるあらゆる技術、たとえばWebクラスター、CWスキマ−、リバースビーコンネットワークの使用を認める。
    • (8)自局の運用情報をWebクラスターにアップロードするセルフスポッティングやスポットを依頼する行為を禁止する。
    • (9)リモート運用は、すべてのアンテナ、送信機、受信機がひとつの所在地に収まっている場合にのみ許される。すべてのリモート運用局は、局免許、オペレーター免許、および該当参加部門のルールに従うこと。
    • (10)送信機、受信機、アンテナを設置した無線局の所在地外に位置するリモート受信機の使用は禁止する。
    • (11)コンテスト終了後に、データベースや録音、電子メールまたはその他の手段を使って交信ログを作ったりあるいは交信を確認したり、コールサインやナンバーを修正することを禁止する。ただし、手書きログを電子ログ化する作業はこれに含まれない。

    7 得点およびマルチプライヤー

    • (1)アマチュア局
      • (1)得点
        フィールドデーステーションとフィールドデーステーションの交信:1点
        フィールドデーステーションとホームステーションの交信(注1):1点
        ホームステーションとホームステーションの交信         :1点
        同一バンドにおける重複交信(同一局との2回以上の交信)(注2):0点
        (注1)フィールドデーステーション:移動運用している局
        ホームステーション:免許状に記載された常置場所または設置場所において運用する局をいう。
        (注2)電波型式が異なる場合の同一局との2回以上の交信も重複交信
      • (2)マルチプライヤー
        • (a)3.5MHz帯〜1200MHz帯
          交信相手局の運用場所を示す都府県・地域等
          ただし、バンドが異なれば同一都府県・地域等でもマルチプライヤーとする。
        • (b)2400MHz帯以上
          交信相手局の運用場所を示す市、郡、区
          ただし、バンドが異なれば同一市、郡、区でもマルチプライヤーとする。
    • (2)SWL
      • (3)得点
        送信および受信局のコールサインならびに送信局の送出したコンテストナンバーの受信:1点
        同一バンドにおける重複受信(同一局を2回以上受信することをいう)(注):0点
        (注)電波型式が異なる場合の同一局との2回以上の受信も重複受信
      • (4)マルチプライヤー
        • (a)3.5MHz帯〜1200MHz帯 
          送信局の運用場所を示す都府県・地域等
          ただし、バンドが異なれば同一都府県・地域等でもマルチプライヤーとする。
        • (b)2400MHz帯以上
          送信局の運用場所を示す市、郡、区
          ただし、バンドが異なれば同一市、郡、区でもマルチプライヤーとする。

    8 局種係数

    • (1)フィールドデーステーションA(注1):2
    • (2)フィールドデーステーションB(注2):1
    • (3)ホームステーション :1
    • (4)SWL :1
    (注1)「フィールドデーステーションA」とは、コンテストに参加する目的で移動している局をいう。
    この場合の移動先は既設の無線設備がなく既設の電源もない場所であること。
    サマリーシートに移動先の運用地、使用電源を記入すること。
    (注2)「フィールドデーステーションB」とは、(1)以外の移動している局をいう。

    9 総得点の計算方法

    • (1)オールバンドの場合
           〔各バンドにおける得点の和〕×〔各バンドで得たマルチプライヤーの和〕×〔局種係数〕
    • (2)シングルバンドの場合
         〔当該バンドにおける得点の和〕×〔当該バンドで得たマルチプライヤーの和〕×〔局種係数〕

    10 書類の提出

    • (1)電子ログによる場合
      電子ログによる提出の場合、所定の様式で 作成したテキストデータをメールで提出先アドレス(fd@jarl.org)に送信する。記憶媒体(3.5インチフロッピーディスク、 USBメモリ、CD-R、DVD-R、SDカード(mini-SD、micro-SD))による提出の場合、電子ログによる提出と同様の形式のデータを記憶媒体に入れて郵送する。封筒には「(記憶媒体の名称)在中」と朱書きで記入すること。
      なお、記憶媒体は返却しない。
    • (2)紙ログによる場合
      JARL制定の「サマリーシート」および「ログシート」(または同形式のもの、A4判)を使用し、必要事項を記入して提出する。 (記入例:サマリーログ
      また、紙によるログ・サマリーは、記入項目が手書きのもののみを受け付けることとする。
    • (3)記入内容は種目に応じて、次のとおりとする。
      • (1)マルチオペの場合:全オペレータのコールサイン(コールサインがない場合は氏名)、および年齢(ジュニアのみ)をJARL電子ログ形式では〈MULTIOPLIST〉に記入する。(JARL Web電子ログサマリー作成ページでは「マルチオペ、ゲストオペの場合の運用者のコールサイン(氏名)」)、紙ログの場合はサマリーシートの意見欄に明記 すること(同欄に全部記入できない場合は、サマリーシートの裏面または別紙に記入する)2波の場合は、2系列の送信波ごとに時間順に並べること。
      • (2)ニューカマーの場合:局免許年月日を電子ログサマリーあるいは紙ログサマリーシート意見欄に明記すること。
      • (3)シルバーの場合:年齢を電子ログサマリーあるいは紙ログサマリーシート意見欄に明記すること。
      • (4)書類は、「参加部門および種目」のうち、いずれか1種目のみに提出すること。
        もし、その種目において、2以上の局で参加したときは、そのいずれかの1局に限っての提出とする。
      • (5)入賞対象局について、次に掲げる資料等の提出を求める場合がある。
        • (4)交信または受信時に記入したログ(オリジナルログ)
        • (5)送信機の名称、測定出力など運用時のデータ
        • (6)マルチオペ種目のオペレータの無線従事者資格の確認資料(無線従事者免許証のコピー)
      • (6)提出締切日  2017年8月28日(月)
      • (7)提出先
        • (7)電子ログ(E-mail)による場合 fd@jarl.org
        • (8)郵送の場合 〒170-8073 JARL フィールドデーコンテスト係
      • (8)個人情報の利用について
        JARLは、個人情報を取得した際の利用目的の範囲内でJARLの実施するコンテスト業務遂行(集計・審査・賞状発送)のために利用する。

    11 賞

    • (1)各種目の書類提出局には、その局数の10%以内でかつ最大7位までの順位のJARL会員に賞状を贈る。
      ただし、シングルオペ50MHzバンド以上の各種目においては、コールエリアの提出局数とする。
    • (2)シングルオペ50MHzバンド以上の種目を除く各種目上位25%以内にあるコールエリア第1位のJARL会員局に賞状を贈る。ただし、(1)の賞状を贈る局に対しては、この賞状は発行しない。
    • (3)シングルオペ50MHz、144MHz、430MHzバンドの各種目については、全国1〜3位のJARL会員局に賞状を贈る。

    12 失格事項等

    • (1)次の事項は、失格とする。
      • (1)ログシートに記載されている交信または受信局のコールサイン等について審査の結果、明らかに虚偽の記載が認められた場合。
      • (2)この規約に定める事項に違反した場合。
    • (2)(1)の(1)及びコンテスト結果に対して異議の申し立てを受け、裁定の結果失格となった局は、失格の日から3年間はJARL主催コンテストに参加しても入賞を認めない。
    • (3)(1)の(1)および(2)の局は、コールサインおよび失格の理由をJARL NEWSに発表する。

    13 JARL登録クラブの得点および順位等

    登録クラブ一覧表*
    JARL登録クラブの構成員(SWLを除くシングルオペ局ならびにマルチオペ局1局)から申告された総得点をクラブごとに集計の上、登録クラブ種別ごとに順位を決定する。

    14 結果発表

    11月頃 JARL Web、JARL NEWS(2018年1月頃を予定)等で発表予定

    コンテストアワード制度により申請可能なコンテストアワードは、次のとおりです。

    • ○現行アワードタイプ
      AJD、WAJA/HAJA、JCC100〜800、JCG100〜500、AJA、VU-1000s、50MHz-100、144MHz-100、430MHz-100、1200MHzバンド以上の交信局数賞(10〜500)、WACA/WAGA、HACA/HAGA、WASA
    • ○フィールドデー独自タイプ
      交信局数賞(100QSO単位)、マルチ数賞(50マルチ単位)

    コンテスト参加記念楯制度により、参加記念楯が作成できます。



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