日本の技、日本の匠―IPAドキュメンタリ ソフトウェア開発最前線

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日本の技、日本の匠―IPAドキュメンタリ ソフトウェア開発最前線 独立行政法人 情報処理推進機構 編著 アスキー発行 定価1,238円+税

先日、IPAの公募説明会に行ったときにもらった本。タイトルが大げさだが、内容はIPAの支援を受けて開発された事例の紹介。
・携帯用フルブラウザ「jigブラウザ」
・オープンプリンティングプロジェクト
・地雷探知機「マインアイ」
など11の事例が並んでいる。IPAの支援事業というとソフトウェアやシステム開発だけかと思っていたら、地雷探知機といったハードがらみの開発まで対象になっているとは知らなかった。
ちょっと用語解説が細かすぎてうるさい感じがするが、個人を対象とする未踏ソフトウェアからITベンチャー、そしてIBMやキヤノンといった大企業まで、幅広く事例が取り上げられていて、バリエーションに富んでいるのもいい。

携帯電話とマナー

昨夜はハイパーメディア研究会のコアメンバーミーティング。
日本人、香港人、韓国人がいて、携帯電話キャリアの人もいたので携帯電話のマナーの話になった。
電車に乗っていると「マナーモードにして通話はご遠慮下さい、優先席付近では電源をお切り下さい」としつこくアナウンスしているが、あれは日本だけのことらしい。
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IPA公募事業説明会

千石のIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)で開かれた今年度の公募事業説明会を聞いてきた。
・オープンソースソフトウェア活用基盤事業
・次世代ソフトウェア開発事業
・中小ITベンチャー支援事業
・未踏ソフトウェア創造事業
・ソフトウェア開発技法普及ツール開発事業
の5本と債務保証事業。
重点項目は
オープンソースが
●基本ソフト
●ミドルウェア
●開発ツール
●デスクトップ環境
●アプリケーション
次世代ソフトが
●次世代アプリケーション
●次世代ネットワーク基盤技術
●次世代セキュリティ技術
トータル予算は
オープンソースが1億円、次世代が1億円、中小ITベンチャーが2億円(1件あたり上限2000万円)。
一昨年ぐらい前のIPA公募事業は、事業化して返済することが必須で、無利子融資みたいな形態だった記憶がある。今回は委託契約となっており、権利共有の対価なし、ロイヤリティなし、保証人不要ということで、それ以前の補助金システムに戻ったようだ。
すぐに売り上げが見込める案件なら、わざわざめんどうなIPAの公募でやる必要はない。借り入れなり融資、増資などの方法でやった方がよっぽどスピーディーで柔軟で、いいものができる。納期の1年近く前に提出した仕様を変えてはいけない、なんて前提条件付けられては、商品価値のあるものは作れないだろう。
IPAがやるのだから、あまり採算が採れそうになくても、基盤となるようなソフトの開発を支援して欲しいもの。

人材確保

昨夜はニューズ・ツー・ユーの塩川さんが来社され、今後の開発案件について打ち合わせ。
3月末納期の新規案件、去年からかかって先日フェーズ2を納品した案件のバージョンアップ、夏にやった案件の手直しなどなど、山積みだ。やはり景気は回復しつつあるのだろう。
だがしかし、問題はエンジニアが足りないということ。CTOである永井君一人にかかえさせていてはつぶれてしまう。正社員とまではいかなくても、能力があり、仕事が早く、性格が良く、リーズナブルな(笑 エンジニアを早く確保しなければ。
塩川さんの会社でも、人材確保にはいろいろと苦労しているとのこと。開発会社にとってエンジニアは一番大事な財産。ここに手間とお金をけちってはダメだな。
打ち合わせの後は3人でイキルチカラバーへ移動。ここも久しぶり。ソファーを占領してビールと焼酎を飲む。クライミングは、靴がゆるいスリッポンだったのであまり登れず。
23時半、お開きにして店を出る。3人とも中央線多摩地区。このところ事故・故障で遅れ続きの中央線だったが、昨夜は平常運転でほっとする。

『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』

今月12日に読み始めたのだが、やっと読み終えることができた。400ページを越える大作であり、話題が多岐に及んでいるので全部を読み通し、理解するのはけっこうつらいが、インターネット業界やメディア業界に関係している人はぜひ読んでおいたほうがいい。
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ジョン・バッテル著 中谷和男訳 日経BP企画 定価1,800円+税

今や最大の検索サイトであり、急成長を続けているGoogle。そのスタートから企業化、上場、そして新しい経済領域とメディアへと変貌を遂げる様を描いている。著者はWired誌共同創設者であるジョン・バッテル。
Googleの検索エンジンはスタンフォード大学の大学院生だったラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの「あるサイトの価値は、どれだけ価値のあるサイトからリンクされているかによって決まる」という理論に基づいて開発された。
それまで、Webサイトの価値はアクセス数によってしか評価できなかった。だが、サイトに無料のゲームを置いたり、プレゼントコーナーを設ければアクセス数をあげることは可能だ。そうではなく、本当に求めている情報が載っているサイトはどうすれば見つかるのか。
最終的には全世界のWebサイトにアクセスし、リンク先を訪ね、ランキング付けをするという無謀なプロジェクトは96年6月、スタンフォード大学の学生用サーバ上で稼働を始めた。
「使える」リストを公開したこの検索エンジンは評判を集め、殺到するアクセスで学内ネットワークがたびたびダウンするほどだったという。入学時点から起業家を目指していたペイジとブリンはアンディ・ベクトルシャイムからの投資を受けて98年、Google株式会社を設立する。
アクセス数の伸びとは裏腹に当初はビジネスモデルを見つけられず、銀行残高は減るばかりだったが、検索キーワードと連動してテキスト広告を表示する「アドワーズ」の導入によって会社は急成長を開始した。
もっとも、Googleは成長することによって敵も作った。ペイジとブリンの独裁支配、閉鎖的雰囲気、独善。ポール・フォードは「おれさまはグーグルボットだぞ。地球を制圧した」と宣言する検索ロボットを描いた。
実際、2003年にGoogleがSPAM対策のためとして検索アルゴリズムに手を加えた時、多くのオンラインショップサイトがGoogleのトップページから消え去った。2002年のクリスマスにはGoogleのおかげで繁盛したオンライン靴屋は、2003年の暮れはどん底の状態にたたき込まれた。苦境を脱するために靴屋の主人はGoogleにアドワーズ広告を打たなければならなかった。もしかしたら、検索アルゴリズムの修正はSPAM対策ではなく、アドワーズ出稿を余儀なくさせるためだったのではないだろうかという疑問を抱きつつ。
2006年現在、全世界でGoogleの従業員は3000人を越えるという。その対象はWebサイトから個人のデスクトップ、画像、音楽など、デジタル化されインデックス化できるすべてのモノへと向かっている。彼らはいつでも超巨大なオンラインショッピングサイトを始めることができるし、どんな放送局よりも視聴者を持つメディアにもなれる。
また、誰がどんなキーワードで検索したかの履歴をFBIが狙っている。中国では政府の圧力を受け、禁止されたサイトの存在すら表示しないようにシステムを改造した。社訓である「邪悪にならない」も時と場合によっては怪しくなってしまう。
著者は最後にこうしめくくっている。
 「かつて先人たちが石に物語を刻んだように、現代のわたしたちは、グーグルなどのインデックスに、永遠に生き続けるのではないか。
 検索ボックスに自分の名前を打ち込み、不安げにその結果を持ったことのあるあなたへ。わたしは、イエスと答えよう。」

「オンラインショッピング科」の講師をする

ぼくとしては早朝である8時前に家を出て、満員電車で東中野へ。
今日から数日、某専門学校で「オンラインショッピング科」の講師を務めるのだ。
前回、8月に「i-modeコンテンツ実践科」を受け持ったのだが、それより年齢層はだいぶ上みたい。落ち着いた雰囲気というか・・・ 最初と最後に「起立 礼」があって驚いた。
今月10日に講義が始まっており、これまでに「ビジネスモデル」「マーケティング」「顧客フロー」などをやってきたらしい。本日のテーマは「インターネット」だったが、支給されたテキストの範囲は「ネット社会の到来」「企業経営の目的と業務形態」「企業業務の基本事項」の項目。
実際には株式会社と有限会社、小売業、製造業、営業部、人事部とは、などといった内容で、あまりネットワークとは関係ないよな。
そのまま説明しても面白くないので、ライブドアのホットなトピックを交えて株式会社の上場、取締役の責任、新会社法などの話をする。
お昼休みには、中学時代の同級生と落ち合って一緒に食事を。彼女は数年前にヘルパーの資格を取って、現在は介護事業所の主任をやりながらここで介護事務を教えているという。ぼくのような単発と違って3か月間べったりだから、教材作りなどでもすごい大変みたい。土日は介護事業所の仕事もあるし。だけど、生き生きとしてとても元気なので安心した。
16時まで講義をやって終了。
生徒のアンケートを読んだら、「タイムリーな話で面白かった」「起業のことはためになった」という人もいれば、「わからない」「つまらない」という人もいてちょっとがっくり・・・

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