「読んだ本」カテゴリーアーカイブ

最近読んだ本

書評をきちんと書かないといけないけれど、とりあえずリスト
『Web2.0でビジネスが変わる』 神田敏晶 ソフトバンク新書
 革命はもう始まっている! メディア化する消費者が未来を切り拓く
『世界一わかりやすいマーケティングの本』 山下貴史 イースト・プレス
 2時間で「実践」できる入門書!!
『情報商人のすゝめ』 岩元貴久 総合法令
 朝起きるたびに、どんどんお金持ちになっている
『ネットで月収1000万円!』 室賀博之・菅野一勢 中経出版
 情報起業の不思議な稼ぎ方
『Life Hacks PRESS』 技術評論社
 デジタル世代の「カイゼン」術
『そのまま使える【起業の武器!】』 西村和弘 ぱる出版
 独立起業実践マニュアル
『小さな会社の儲かるブログ活用術』 羽切徳行 ソフトバンクビジネス
 「ビジネスブログ」の始め方と運営法
『Web2.0 BOOK』 小川浩・後藤康成 インプレス
 Google、Amazon、Appleはなぜイケてる?
『ブログ・オン・マーケティング』 シックスアパート 日経BP
『ボルダリング1stブック』 小山田大 スキージャーナル
 フリークライミングの基本

『ウェブ進化論』-本当の大変化はこれから始まる 梅田望夫

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かなり売れているそうだ。ぼくが買ったのは3月20日付で第6刷り。
あまりベストセラーの本は買わないという、へんな意地があり、敬遠していたのだが読み始めたら一気に読めた。
センセーショナルな内容ではあるが、しっかりインターネットの技術に基づいているし、シリコンバレーと日本をまたにかけてコンサルティングやベンチャーキャピタルを手がけてきた、日米の企業実態に基づいた警鐘は深みがある。
もちろん、筆者の意見すべてに賛同するわけではない。ちょっとインターネットの未来について、楽観過ぎるのではないかとも思う。
また、ブログについて述べている箇所で、社会問題についてのブログの潮流から日本の世論を判断しているような記述がある。市民運動や韓国・朝鮮・中国をやたらと敵視し排外主義をあおるような、かつほとんどコピー&ペーストのようなブログが氾濫している状況を見ると、これはちょっと危ないのではないだろうか。

日本の技、日本の匠―IPAドキュメンタリ ソフトウェア開発最前線

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日本の技、日本の匠―IPAドキュメンタリ ソフトウェア開発最前線 独立行政法人 情報処理推進機構 編著 アスキー発行 定価1,238円+税

先日、IPAの公募説明会に行ったときにもらった本。タイトルが大げさだが、内容はIPAの支援を受けて開発された事例の紹介。
・携帯用フルブラウザ「jigブラウザ」
・オープンプリンティングプロジェクト
・地雷探知機「マインアイ」
など11の事例が並んでいる。IPAの支援事業というとソフトウェアやシステム開発だけかと思っていたら、地雷探知機といったハードがらみの開発まで対象になっているとは知らなかった。
ちょっと用語解説が細かすぎてうるさい感じがするが、個人を対象とする未踏ソフトウェアからITベンチャー、そしてIBMやキヤノンといった大企業まで、幅広く事例が取り上げられていて、バリエーションに富んでいるのもいい。

『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』

今月12日に読み始めたのだが、やっと読み終えることができた。400ページを越える大作であり、話題が多岐に及んでいるので全部を読み通し、理解するのはけっこうつらいが、インターネット業界やメディア業界に関係している人はぜひ読んでおいたほうがいい。
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ジョン・バッテル著 中谷和男訳 日経BP企画 定価1,800円+税

今や最大の検索サイトであり、急成長を続けているGoogle。そのスタートから企業化、上場、そして新しい経済領域とメディアへと変貌を遂げる様を描いている。著者はWired誌共同創設者であるジョン・バッテル。
Googleの検索エンジンはスタンフォード大学の大学院生だったラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの「あるサイトの価値は、どれだけ価値のあるサイトからリンクされているかによって決まる」という理論に基づいて開発された。
それまで、Webサイトの価値はアクセス数によってしか評価できなかった。だが、サイトに無料のゲームを置いたり、プレゼントコーナーを設ければアクセス数をあげることは可能だ。そうではなく、本当に求めている情報が載っているサイトはどうすれば見つかるのか。
最終的には全世界のWebサイトにアクセスし、リンク先を訪ね、ランキング付けをするという無謀なプロジェクトは96年6月、スタンフォード大学の学生用サーバ上で稼働を始めた。
「使える」リストを公開したこの検索エンジンは評判を集め、殺到するアクセスで学内ネットワークがたびたびダウンするほどだったという。入学時点から起業家を目指していたペイジとブリンはアンディ・ベクトルシャイムからの投資を受けて98年、Google株式会社を設立する。
アクセス数の伸びとは裏腹に当初はビジネスモデルを見つけられず、銀行残高は減るばかりだったが、検索キーワードと連動してテキスト広告を表示する「アドワーズ」の導入によって会社は急成長を開始した。
もっとも、Googleは成長することによって敵も作った。ペイジとブリンの独裁支配、閉鎖的雰囲気、独善。ポール・フォードは「おれさまはグーグルボットだぞ。地球を制圧した」と宣言する検索ロボットを描いた。
実際、2003年にGoogleがSPAM対策のためとして検索アルゴリズムに手を加えた時、多くのオンラインショップサイトがGoogleのトップページから消え去った。2002年のクリスマスにはGoogleのおかげで繁盛したオンライン靴屋は、2003年の暮れはどん底の状態にたたき込まれた。苦境を脱するために靴屋の主人はGoogleにアドワーズ広告を打たなければならなかった。もしかしたら、検索アルゴリズムの修正はSPAM対策ではなく、アドワーズ出稿を余儀なくさせるためだったのではないだろうかという疑問を抱きつつ。
2006年現在、全世界でGoogleの従業員は3000人を越えるという。その対象はWebサイトから個人のデスクトップ、画像、音楽など、デジタル化されインデックス化できるすべてのモノへと向かっている。彼らはいつでも超巨大なオンラインショッピングサイトを始めることができるし、どんな放送局よりも視聴者を持つメディアにもなれる。
また、誰がどんなキーワードで検索したかの履歴をFBIが狙っている。中国では政府の圧力を受け、禁止されたサイトの存在すら表示しないようにシステムを改造した。社訓である「邪悪にならない」も時と場合によっては怪しくなってしまう。
著者は最後にこうしめくくっている。
 「かつて先人たちが石に物語を刻んだように、現代のわたしたちは、グーグルなどのインデックスに、永遠に生き続けるのではないか。
 検索ボックスに自分の名前を打ち込み、不安げにその結果を持ったことのあるあなたへ。わたしは、イエスと答えよう。」

『会社にお金が残らない本当の理由』


岡本史朗著 フォレスト出版 定価1500円+税
2003年12月初版、先日買ったのが2004年5月20日で11刷りというから、相当売れている本だ。
資本主義の「かっぱらい」システム、ルールを知らなくても会社はやっていけたけれど、知らなければお金は残らず、借入金まみれになって食い潰されていくという。
事務所の明かりを消すようなつまらない、士気を落とすような節約ではなく、本当に会社にお金を残し、次のために投資する内部留保を確保すべきだと。
売り上げを増やすための方策は
(1)お客の数を増やす
(2)お客一人について平均の販売数量を増やす
(3)お客が再来して購入する回数を増やす
の三つしかない。一つだけで売り上げを倍増することは困難だが、三つを少しずつ上げれば、全体の売り上げはどんどん伸びる。
零細企業は安売りするな。顧客満足は高いお金を出してくれたお客さんに対して、あなた自信がその期待を超えようと一生懸命に尽くした時に生まれる。
常に
・一人当たり付加価値
・労働分配率
・一人当たり経常利益
・ROAまたはCROA
の四つの数字をおさえ、全国上位20社ぐらいの企業をライバルと思って競うこと。
役員報酬は、税金が最低になるように決めるべきだが、役員報酬の中には会社への内部留保分が入っているので、それを全て使ってはいけない。
などなど、けっこう「へぇー」と思うようなことが書いてあった。ちょっと自分の会社もチェックしてみよう。