02/16 第一級陸上特殊無線技士の試験を受けた

日曜日にお台場のTIME24で第一級陸上特殊無線技士の試験を受けてきた.主催者である公益財団法人日本無線協会が発表した正解によれば工学が24問中23問,法規は12問中10問合っていた.どちらも合格点を超えているので,たぶん合格.

今回の問題ではパラボラアンテナの開口効率,アダプティブアレイアンテナの特徴,フレネルゾーンの断面半径など,過去問に一度も出てない新問が登場.焦ったが,類推してどうにか正解できた.

なぜ一陸特

そもそもなんで第一級陸上特殊無線技士の資格を取ろうかと思ったというと,去年の府中クラブ文化祭でドローンFPVの話を聞いたのがきっかけだった.ドローンからのカメラ映像を頼りに目視外飛行をやるにはアマチュア無線の免許か,仕事でやるなら陸上特殊無線技士の資格が必要になる.

ドローンだけだと一番易しい第三級陸上特殊無線技士の資格でいい.ネットで公開されていた第三級陸上特殊無線技士の過去問題をやってみたら,あまりにも易しすぎる.4アマよりも簡単なぐらいだ.他に第二級,第一級とあるので最上級の第一種陸上特殊無線技士過去問題に挑戦した.

一アマの試験以来20年ぶりの無線資格試験.工学は120点中50点,法規は60点中40点だった.工学の合格点は75点,法規は40点なので法規は合格.工学は多重化,マイクロ波,レーダー,人工衛星などアマチュアの試験では出てこない分野が多いし,出てくる分野でも忘却の彼方だったにしては,けっこういい線行っている.調べると次の試験は2月14日の日曜日,試験申し込みは12月なので,ボケ防止に勉強するにもちょうど良さそうとその気になった.

まずは参考書

まずは参考書として『一発合格!一陸特 第一級陸上特殊無線技士試験テキスト&問題集』(町田友次・ナツメ社)の古書をヤフオク!で入手.通勤電車の中で解説を読み,自宅で例題を解く.

「文字を隠せる赤シート」は,赤い文字で印刷されたキーワードが隠れる(抜ける)という,受験参考書によくある機能だけど,ほとんどの文字が赤字なのでほぼ真っ白に.穴埋めにもならないので,結局使わなかった.

この手の資格試験用参考書というのは,試験に合格すればいいので,背景や式の導出は載ってない.つまり体系的な知識は身につかないのがちょっと不満.知りたいところはネットで調べることになる.それと,過去問に出てくるけれど,本文中では触れていない項目というのもいくつかあった.

過去問題をひたすら反復学習する

一通り全項目を読んだら電波受験界の「第一級陸上特殊無線技士 過去の試験問題と解答」に載っている過去問題PDFをダウンロード.2017年10月期から2020年10月まで,午前と午後の18回分をプリントアウトして挑んでみた.だいたい合格点には達しているのだけど,新しい問題も必ず出るので過去問がギリギリでは本番で落ちる可能性も高い.

計算問題ではLC回路,dB(デシベル)計算が弱点だと分かる.LC回路はRと組み合わさったときのインピーダンス計算,dBは無線や音響で頻出だけど,苦手意識を持って避けていた.学生には対数計算を理解しろと言っているのに,対数を実用に使うdBが分からなかったとは.ひたすら演習問題をやって頭に叩き込む.アンテナの利得とdB,減衰器とアンプの増幅率とdB・・・

法規では免許状の記載事項と例外(遭難通信など)などが最後まで頭に入らず,苦労した.

過去問題から不正解だった問題だけ抜き出して「苦手問題集」を作り,それもこなす.最終的に11日(休日)と13日(土曜日)で過去問題を全部やり直した.

試験本番,新問題に焦る

そして試験当日.工学の問題を開いて唸った.パラボラアンテナの開口面積と絶対利得から開口効率を求める問題,アダプティブアレイアンテナの特徴,フレネルゾーンの開店楕円体断面半径を求める問題.これは過去問題で見たことが無い新問題だ.

パラボラアンテナの開口効率

パラボラアンテナの開口効率はまったく分からず.後で参考書を見たら一応式は載っていたが,付録の重要項目チェックリストには出ておらず,式を知らなければどうしようもない.これは適当に「4」にチェックを入れておいたらまぐれで合っていた.

アダプティブアレイアンテナの特徴

アダプティブアレイアンテナなんて始めて聞く言葉.でも問題文をよく読むと複数のアンテナを並べて信号を合成し,指向性を制御したりヌル点の方向を妨害電波に向けて制御するものだろう,ということがわかる.ドップラー周波数は関係無いし,干渉波の方向に主ビームを向けてどうする.ということで「3」が正解.

フレネルゾーンの回転楕円体断面半径

第1フレネルゾーンの回転楕円体断面半径を求めよというのも,最初はまったく訳が分からなかった.というかフレネルゾーンはλ/2ということだけ頭に入っていて,送信点と受信点の距離から半径を求めよなどという過去問は無かったのだ.ところが,解答選択肢に式が載っている.√((λd1d2(d1+d2))と√(λd1/(d1+d2))のどちらかだ.λは波長,d1とd2は距離,回転楕円体断面半径は距離.つまりルートの中が距離二乗にならなければならない.√(λd1/(d1+d2))は距離×距離÷距離なのでルートの中が距離になる.√(λd1d2/(d1+d2))は距離×距離×距離÷距離なので,ルートの中は距離の二乗.こちらしかあり得ない.後は数値を入れて計算したら答えが出た.

マークシートへの転記も何度も見直したので,たぶんミスは無いはず.

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