12月2日の朝日新聞「子供への性暴力」という連載。高校3年の女子生徒が行為中に撮られた動画が教師の目に留まり、『「5日以内に退学届を出すか、卒業判定会議で全職員にこの動画を見てもらうか選択しろ」と言われ、やむなく自主退学した。』というのだ。
元女子高校生と親は1年かけて裁判で投稿者の住所氏名を開示させ、児童ポルノ製造で逮捕に追い込んだが、サイトから削除される前に1000万回以上再生されていたという。
自分も学生時代に高校生と付き合っていたことがある。ちゃんと親公認の付き合いだった。それに当時はデジタルカメラもスマホもなかったから、動画など撮りたくても撮れなかったが。
どういう付き合いであれ、彼女の写真や動画をネット上に公開するというのは卑劣な行為だ。三鷹女子高校生アイドル殺人事件のように、いったんネット上に流出した画像は、その人が死んでも半永久的にデジタル空間を漂い続ける。不注意やマルウェアで画像が流出した事例など珍しくもない。情報経済論の講義でも、学生たちに注意している。
それよりも、この記事を書いた記者は教師の対応に問題は感じなかったのだろうか。「退学するか全職員にこの動画を見てもらうか」というのは、セカンドレイプに等しい。なぜ教員全員に動画を見せなければならないのか。
もしかしたら、彼女は自分の動画がネット上に公開されていることを知らなかったかもしれない。ポルノサイトで「女子高生」と検索していたエロ教師かエロ男子生徒がたまたま彼女を発見し、さらし者にしようとしたのではないか。
