03/20 点字について調べてみた

仕事で点字について調べる必要があり,『日本点字表記法2018年度版』(日本点字委員会 博文館新社)をAmazonで購入した.

点字は視覚障害者にとっては基本的なコミュニケーションツールであり,私的な文書から行政文書,選挙広報,入試問題などさまざまな場面で使われているが,点字そのものを定めた公的な規格は無い.

現在使われている点字は1825年にフランスのルイ・ブライユによって考案され,1890年に石倉修次によって日本語化,1901年に石倉の日本語点字が官報に公表されて公認された.ただ「標識、設備及び機器への点字の適用方法」(JIS T 0921)とか「触知案内図の情報内容及び形状並びにその表示方法」(JIS T 0922)といった規格はある.

ブライユの考案した6点点字は縦3個横2列の6個の点の有無で表現するので6ビット,2の6乗,64通りしか無い.アルファベット,数字,記号だけのASCIIコードならば6ビットでもなんとかなるが,それに日本語を追加することは不可能だ.
そこで「あいう」も「ABC」も「123」も同じ点字を割り当てた.邦文の中では外字符を前置するか外国語引用符でくくればアルファベットと,数符を前置すれば数字として読む.

表音文字だからカタカナとひらがなの区別,大文字と小文字の区別もない.『日本点字表記法』も表記方法についての解説が主となっている.たとえば「東京」→「トーキョー」,「通勤」→「ツーキン」といった「う」を拗音にするというのは点字独自の記法だろう.また,単語ごとに区切る分かち書きを原則としている.

これで普通の文書,詩,古文,漢文,数式,化学式,表,楽譜・・・なんでも書け,読め,理解できるのだから凄い.

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