去年,使っていたオーブントースターが壊れてしまい,Amazonで買い直したオーブントースター.上,下,上下の3段階しか熱量調整ができず,上下だと強すぎてパンが焦げるというクレームがあったので調節器を作ることにした.
ニクロム線式の単純なオーブントースターだけど,温度を調節するには
- スライダック
- トライアック
- SSR
の3方式ぐらいがある.
スライダックは昔からの摺動式可変トランス.トライアック (triac)はACの流れを制御する半導体素子.ゲートにかける電圧を調節することで負荷に供給する電力を調節できる.SSR(Solid State Relay)は半導体式の可動部が無いリレー.これでPWM変調をかけてやると細かく熱量を調節できる.検索すると「オーブントースターを改造して半田付けリフロー炉を作る」といった記事がいくつも出てくる.熱電対とArduinoやRaspberry Piなどマイコンを組み合わせるとかなり精密な制御ができるようだ.
スライダックは高くて邪魔,SSRは制御系が大げさすぎるということで却下し,トライアックで作ることにした.秋月電子のトライアック万能調光器キット(40A)を使う.最大800Wなので20Aでも十分だけど,回路が新しくなっているというのと,200円しか違わないので余裕のある40Aモデルを購入.税込800円なり.
ヒューズボックスやACアウトレットは千石電商で購入.ケースはダイソーには適当なものがなく,食器に強いセリアで.トライアックの放熱器は容量がよく分からなかったけど,会社に転がっていた壊れたPC用電源から取り出した.色付き配線材もPC用電源のもの.
トライアック調光器キットにはプリント基板,トライアック素子,ダイオード,抵抗,コンデンサ,バリスタ,可変抵抗器,つまみが入っている.点数も10個ぐらいなので,すぐに半田付けは終了.

とりあえずバラック状態で白熱電球をつなぎ,VRのつまみを回して光量が変わることを確認.このままではもちろんキッチンで使えないので,後日ケースに収める.
