6/28 『熊嵐』(吉村昭)

久しぶりに小説を読み出して,最後まで一気に読んでしまった。

1915年12月,北海道苫前郡の開拓農村を羆が襲い,6人と胎児が殺された日本史上最悪の獣害,三毛別(さんけべつ)羆事件が起きた。本書はその事件を題材とした小説だが,当時からの生き残りの老人に取材するなどした,非常にリアルな小説だ。

隣村から集まった討伐隊は熊に遭遇して手も足も出ず,分署長は威張り散らすだけ。頼みの綱の猟銃は手入れが悪く,発砲すらできない。討伐隊はなすすべも無く,自信を無くして縮こまってしまう。
村民たちを守らなければならない区長は粗暴で嫌われているが凄腕の猟師銀四郎に頼み込み,ようやく仕留めてもらう。
最後に銀四郎は村人たちのずるさに呆れ,金を出すように迫る。区長は村民たちからなけなしの金を集め,足りない分を自腹で補って銀四郎に手渡す。銀四郎はデューク東郷みたいなヤツだ。

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