広島でインキュベーション施設を運営する牛来さんの話

昨夜のD-One(全国デジタルオープンネットワーク事業協同組合)月例勉強会は、広島から(株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来千鶴さんを迎えて行われた。
牛来さんは99年に広島で個人事務所を設立。2000年に古いビルを手作りで改造した共同オフィス「広島SOHOオフィス」を開設し、それからずっと広島でSOHOのための事業を続けてきた。そして09年6月、3100万円の出資金を集めて広島市中区広瀬北町のビルに「SO@Rビジネスポート」を開設した。10月にはSO@Rビジネスポートを3フロアに増床し、広島のSOHO拠点として発展させている。


勉強会ではSO@Rビジネスポートの現状から、力を入れている地場企業とクリエイターのコラボによるモノ作り事業の紹介、そして出資金3100万円を集める苦労話などを聞くことができた。
建物を借り、内装工事を行い、備品を入れるのに必要な費用は3100万円。広島銀行、広島電鉄、メディア中国(中国新聞の子会社)など、広島の主要企業が出資し、株主として名を連ねているが、不景気の中、出資を募るのには非常に苦労した。社長と会えても「どこか1社出すなら、うちも出すよ」とか「○○さんが出すなら」ということで、なかなか出資が決まらない。最後の300万円が決まった時には大泣きしてしまったという。
SO@Rビジネスポートのユニークな取り組みとしてはモノ作り事業の展開だろう。それも食品だったりするからおもしろい。
広島名物といえば「もみじまんじゅう」。SO@Rでは地元の老舗もみじまんじゅう屋とコラボレーションし、炭入りの黒い「黒もみじ」と広島産の唐辛子を使った「赤もみじ」の2種類のもみじまんじゅうを企画した。昨夜は赤もみじをいただいたのだが、甘いイメージがあるまんじゅうに、唐辛子の辛さがブレンドされ、なんとも独特な味わいだった。
もう一つの食品はドライピオーネ入りチョコ「Jewel」。広島特産の大型高級ブドウ「ピオーネ」をドライにし、チョコレートでコーティングしたもの。バレンタインデー向けは3000箱が完売し、ホワイトチョコレートを使ったホワイトデーバージョンも2000箱が完売したという。
SOHOインキュベーション施設というと、家賃収入をメインとした不動産屋になりがち。だがSO@Rは家賃収入だけに頼らず、モノ作りや新規プロジェクトなどマルチ展開を目指している。
そして牛来さんのビジネスコンセプトは広島SOHOオフィス時代から一貫して
・拠点事業
・モノ作り事業
・支援事業
の3本柱に集約され、揺るがない。
逆に「D-Oneは何を目指しているのですか」と質問され、理事以下のメンバーが言葉に詰まってしまう場面もあった。
牛来さんの将来の夢は、広島の中心部にショップを併設したSO@Rビジネスポートを持つこと。ぶれずにコンセプトを掲げて進む彼女ならば、きっとその夢はかなうだろう。
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