昼から市ヶ谷駅前にあるインプレスカンファレンスルームで開かれた「ReVIEW開発者カンファレンス」に参加。時間があったのと天気が良かったので四ツ谷駅から外堀通りを歩いて到着。
ReVIEWというのはマークアップ言語とその変換システムのことで、テキストファイルにReVIEW言語で見出やリストなどの指定を入れ、それをReVIEWパーサやビルダで処理することでInDeisgn用XMLファイル、LaTeXファイル、ePUBファイル、PDFファイル、テキストファイル、htmlファイルなどに変換できる。青木峰郎さんが2006年?に最初の版を作り、現在はトップスタジオの武藤健志さんや達人出版社の高橋征義さんが開発を続けている。
処理系はRubyで作られているのだが、中でforkを使っているのでWindowsでは動かない。オフィスのWindows8マシンにVirtualBOXでDebianを入れ、そこにインストールして動作させている。
ただ、ぼくが仕事でも個人的にもLaTeXベースで執筆しており、特にInDesignは使うことがないので、自然とReVIEWも放置状態になっていた。
でも、先日お合いしたある編集プロダクションの方からLaTeXとePUBを同時にできるところがないかという話があった。ちょっとReVIEWを本気でやるかと思っているところに第1回カンファレンスをやるというアナウンスがあったので、参加表明。
参加者は15人ぐらいか、武藤さん、高橋さん、青木さん、ReVIEWを使ってAndroidやReviewの同人誌『はじめてのReVIEW』を作っている若命さん、あんざいさんなど若いエンジニアのグループ(Techbooster)などが次々と登壇する。自分はReVIEW言語など忘却の彼方だから、話の半分も理解できない。
日高さん
インプレスから出る『Effective Android』、著者33名512ページの本をGitHubとReVIEWで制作した。GitHubによる進捗管理、情報共有
武藤さん
ReVIEWからXMLで出力してInDesignに流し込み、自動化。512ページの本なら半日でできる。ePUBはInDesignからではなくReVIEWから出力。
あんざいさん
Sublime Text2エディタのReVIEW用プラグイン
高橋さん
新しいReVIEWパーサーを開発中
若命さん
ReVIEW.jsによる、ブラウザ上でのReVIEWIDE
青木さん
アスキーのEWBをベースにReVIEWを30分で作った。いいかげんで済みません。
最後は机をどけて丸くなってディスカッション。todoやネーミングなどについて自由な議論が行われる。高橋さんの新パーサーではforkを使わず、Windowsでも動くものができるようだ。やはりWindowsで使えないアプリケーションは普及しない。もっとユーザーが増えて、不具合つぶして、いいものにならないと。ネーミングというのは、「ReVIEW」ではノイズが多すぎて検索でヒットしないので、もっといい名前にしないかという話。この場では結論が出なかったけれど、後ほど「Re:VIEW」に決まったという報告有り。
19時から近くの居酒屋で懇親会。いろいろ面白い話ができ、有意義な集まりだった。