『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』山本ケイイチ

筋トレのハウツーではなく、筋トレを続ける仕組みづくりやモチベーションの高め方など、多忙なビジネスパーソンが効果的な筋トレをするためのトレーニング論。
仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
山本ケイイチ著・幻冬舎新書
初版:2008年5月30日
定価:777円(税込み)
20080702-kintore.jpg
著者はアスリートだけでなく経営者、企業幹部のパーソナルトレーナーを勤めてきた経歴の持ち主。本書では筋トレのメニューや方法ではなく、多忙なビジネスマンがどうやれば筋トレを続け、効果をあげられるかをビジネスの用語を使いながら分かりやすく述べている。
まず、帯のキャッチが
「筋肉は最強のビジネススキル」
と、これまでのトレーニング書とはぜんぜん違う感覚で、思わず手に取ってしまう。


「はじめに」でも、ビジネスパーソンにとって有益なスキルは「英語」「IT」「金融知識」と並んで「筋肉」であり、筋肉トレーニングが「将来的に大きなリターンを生む自己投資」の一つであるという。
最近はビジネスパーソン向けの勉強法、自己投資についての本が増えているが、その中で筋トレや有酸素運動を勧めているものも目に付く。いよいよ、スポーツトレーナーの方から、ビジネススキルの方法論を取り込んできたという感じだ。一連の「レバレッジ本」で売れっ子の本田直之氏が社長を勤める、レバレッジコンサルティングがプロデュースを担当しているというのもうなづける。
さて、多忙なビジネスマンにとってトレーニングを続けることはなかなか難しい。夜はお酒の席も多いだろう。そこで、本書ではいかにしてトレーニングを続けるべきか、ビジネスに即してこう言い切る。
「トレーニングに限らず、何か自分を律する習慣を持つことは、ビジネスで成功するための、必須条件と言っていいだろう」
パーソナルトレーナーをつけることはお金がかかる。だが、パーソナルトレーナーをつけてアポイントを入れてしまうことが、強制的にジムにくる契機になり、効果を上げることができるのだという。
「私のクライアントには、仕事上、とてもハードなスケジュールをこなしている人が少なくない。普通だったら、「忙しいから、時間ができたときに、ジムに行こう」と考えがちなところを、彼らは「忙しいからこそ、あえてアポイントを入れる」という考え方をする」
良いトレーナーの選び方や付き合い方、費用対効果など、パーソナルトレーナーについて詳しく書かれた本というのは初めてではないだろうか。
トレーニングをやろうとしてもダメな人のパターンは
・目的が曖昧
・目標が立てられない
・計画性が低い
・スケジュールに無理がある
・情報に惑わされやすい
逆に成功する人は
・目的が明確である
・忍耐力がある
・計画性が高く実行力がある
・情報の選択力がある
・コミュニケーション能力が高い
・仕組み化が上手い
ということである。
もっとも、ダメなパターンに該当する人はどうすればいいのかまでは書いてない。
ショックだったのは、「超回復」カーブの年齢による違い。トレーニングによって筋肉は破壊され、それが再生されるときに、破壊以前の強さを獲得するのが超回復。超回復後に、さらに強い負荷を加えてトレーニングすることで、筋力はアップしていく。ところが、この上り調子は「男性であればせいぜい35歳くらいまで」だという。30代を過ぎると筋破壊からなかなか回復しなくなり、筋力アップの度合いが次第に小さくなるというのだ。つまり、トレーニングをやってもなかなか筋力がアップしないというわけだ。「40代になれば、効果の違いはさらに決定的になる」。「50歳で無理をすると、筋肉が壊れてなかなか回復しない」。もっとも忍耐力は若い人より年配者の方が上だし、目的意識もはっきりしているはずだから、精神の成熟で加齢による生理的機能の低下を補えるという。
ぼくは、ティップネス国分寺店がレヴァン国分寺店だった98年から行っているので、もう10年になるわけだ。あまり進化があったとも思えないが、くじけることもなく、トレーニングを続けている。とりあえず、加齢による筋力低下や体脂肪増加は食い止めているようなので、「行ってて良かった」わけだ。今はクライミング上達のための筋トレとダイエットという、それなりに明確な目標を持っている。
でも、これから先は、トレーニングメニューを考え直したり、パーソナルトレーナーを頼んでみるなど、工夫も必要かも。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください