『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」』

最近はモレスキンのノート、ロディアのメモ帳などが流行っているが、それらへのアンチテーゼ的なノーブランド文房具による仕事術。
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情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」
奥野 宣之著・ナナ・コーポレート・コミュニケーション
初版:2008年3月12日
定価:1365円(税込み)
何でもかんでも、メモもアイデアも議事録も買い物記録も・・・ A6サイズの100円ノートに書きなさいという。分類も色分けもしない。お店のカードやレシートなどもどんどん貼り込む。A4のプリントは折りたたんで張ってしまう。100円のノートだから、気兼ねなくスペースをふんだんに使い、大きな文字で殴り書きができる。ノートが一杯になったら、新しいノートを使うだけ。スケジュール表はA4用紙で作っておき、張り直す。何代か続けて使いそうなデータは付箋に書いておけば、移行は簡単だ。
綴じ手帳とシステム手帳のメリットを合わせたテクニックだという。ノートのページを貼り合わせてポケットを作ってしまうというのには驚いた。


現在進行形の情報はすべてこの1冊のノートに集中しているから、シンプルであり、A6サイズだから持ち歩くのも苦痛にならない。ちょっとへんぴなところに住んでいても、A6ノートは必ず入手できる。
「もし、愛用のノートが東急ハンズの文具売り場でしか売ってないとしたら、予備がないとき、いらぬストレスを抱え込む羽目になります。」P37
1冊2000円近いモレスキンじゃ気安く殴り書きするわけにはいかないし、コンビニでは絶対に売ってない。文房具というのは、たしかに趣味的な要素もあるのだけど、モレスキンやロディアばかりもてはやされるのは、おかしなブランド志向だ。ぼくもロディア#11を持っているけれど、これは宮崎シーガイアでSAPの取材をしているときにメモ帳が足りなくなり、ホテルの売店に行ったらロディアしかなかったから買っただけ。100円ショップで2冊100円のメモ帳でいいんじゃないかな。
とにかく、徹底的に1冊のノートに情報を集中するのがポイントだという。電話のメモ、伝言、思いつき、読みたい雑誌、お店の感想、もらった写真。メモ用紙に書いたりすることまで、100円ノートに書き込む。どうしても書き込めないものは貼り付ける。捨ててしまったり、行方不明になる心配とは無縁だ。
「重要度に応じてペンの色を変えたり」しないというのは三色ボールペン主義、「切り離せるメモ用紙」に書かないというのはロディアのことだろうか。マインドマップについては「書店に行けば「公式ガイドブック」を売っていますが、読むと余計ややこしくなるので必要ありません。」と、自己流でチャート化することを勧めている。
面白かったのは、日記の効用。不安やイライラなどマイナス感情も100円ノートに書き込むことで、楽になるという。こういった悩みは一種の問題意識であり、それがずっとモヤモヤしているから辛い。問題意識を紙に書くことで、忘れる、あるいは結論を出すことができるのだという。他人が読むブログにマイナス感情を素直に吐き出すのは難しいし、下手すれば炎上してしまう。自分しか読まないノート、つまり紙の日記に書くという昔ながらの方法が自分との対話になるのだ。
さて、こうして何でもかんでも時系列で書き込まれたノートは、そのままでは使いにくい。それを解決するのがパソコンのテキストファイルで作った索引データベース。使い切ったノートには通し番号を付ける。この番号と6桁の日付とキーワードをただテキストファイルに記録するだけ。エディタなどで文字検索を行えば、どんな記事がどのノートに書かれているかが分かるというわけだ。WindowsMobileなど、テキストエディタ機能を持つスマートフォンがあれば、それにも転送しておく。バックアップは何重にも取っておくこと。
とはいうものの、100円ノート主義はこの索引データベースをマメに付けられるかどうかにかかっているのではないだろうか。筆者は1冊のノートの索引を作るのに15分で済むが、10冊まとめてしまうと4時間ぐらいかかってウンザリしたという。

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