02/06 父の遺言

父は遺言状を遺していた。自筆遺言状といい、全部手書きして封印をしたもの。この遺言状は遺言者の死後、速やかに家庭裁判所に検認の申立を行い、相続人立ち会いの下で開封しなければならない。勝手に開封すると5万円以下の過料の処せられる。ただし家裁で検認しても、それは遺言状が正式に存在することを認めてくれるだけで、遺言の内容が正しいかどうかは別だ。

基本的に遺言の内容としてはぼくと弟が相続を放棄し、母が全てを引き継ぐことになっているはず。この件は全員了承済みだ。ぼくは父の持ち家に住んでいて、今後もこれまで通り住めるし、そんなに多くない財産をぼくと弟が分割する意味はない。当面は母が幸せに生活できればいいのだ。相続を確定しないと父名義の銀行口座とか母が引き継げないので、さっさと手続を進める。

父と母、弟は八王子市が本籍なので日曜日に南大沢の八王子市役所南大沢事務所で戸籍謄本(全部事項証明)を取ってきた。南大沢事務所は日曜日にも開庁しているので便利だ。父や弟の本籍地は八王子市子安町で、祖父母そして叔父叔母が住んでいた。元旦には3~40人もの親族一同が集まり、賑やかに新年会をやったところ。今は再開発で高層ビルが建っている。ぼくの本籍は府中市の自宅。火曜日の朝、新町文化センターで戸籍謄本を取ってきた。申立申請書は裁判所のWebサイトからPDFをダウンロードしてプリントアウトしておく。

水曜日の朝、幸い雪はみぞれに代わり積もっていない。管轄の東京家庭裁判所立川支部は多摩モノレール高松駅近くにある。地下の売店で800円の収入印紙を購入し、7階の受付に。最初、相談窓口というところに行って番号札を引いて待っていたら、申請書ができている人は直接相続関係の窓口に出すように言われた。ここで3人の相続人に検認の日程を知らせる郵便用の80円切手、6枚を用意するようにとのことなので、また売店で購入。

受付に戻ってくると係の人から申請書類は問題ないけれど、遺言者の出生から死亡時までの連続した全ての戸籍謄本が必要と指摘された。南大沢で取った全部証明書は電算化された以降の記録しか記載されておらず、それ以前の手書きの改製原戸籍というものが必要なのだ。Webサイトでうすうす知ってはいたけれど、実際に窓口で聞くのが確実。父の改製原戸籍だけでなく、祖父の改製原戸籍も必要となる。申請書や全部証明書、印紙、切手などは受理され、足りない改製原戸籍は郵便で提出すれば良い。

書類が全部揃ってから1、2か月後に相続人全員に検認の日が通知される。立ち会うのは全員でなくても良い。たぶんぼくと、もしかしたら母が来ることになるだろう。

家裁を出て、父と祖父の改製原戸籍を取りに、一番近い八王子市役所石川事務所に向かった。

祖父の名前や生年月日など覚えてないから、まずは父の改製原戸籍を出してもらう。それを見て祖父の改製原戸籍を申請する。ところが祖父は1945年に生まれ故郷の静岡県田方郡上狩野村(現在の伊豆市)から八王子市に本籍を移しており、それ以前の記録は八王子市の改製原戸籍には載ってない。父は1928年産まれなので、上狩野村の改製原戸籍も必要だ。

さすがに静岡県まで戸籍を取りにいくわけにはいかないので、郵便で申請する。伊豆市のWebサイトから書式をダウンロードして必要な項目を記入。申請者の本人確認資料としてぼくの運転免許証コピー、返送用の宛名を書いて切手を貼った封筒、そして申請費用として750円の定額小為替を郵便局で購入して同封する。祖父の改製原戸籍は手書きなので住所がよく分からない(読みにくい)し、現在の伊豆市の地名ではどう表記されるのか分からないので、その部分をコピーしたものも入れた。

父の遺言状検認は、割と簡単な方に入るらしい。途中で養子縁組していたりすると必要な戸籍がもっと増えてしまい、書類を揃えるだけで大変なようだ。実際、義父がそういう例で、義弟は自分で処理するのを諦め、行政書士に頼んだという。

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