01/14 来期の情報経済論シラバスを提出

5年目を迎える神奈川大学経済学部での情報経済論講義。14日がシラバス提出の期限だったので、雪の中、書斎にこもってシラバスを書いていた。1年目は夕方6限からの講義だったので受講生4人、だいたい1人か2人しかいないという寂しい体験。翌年から昼間の4限に移してもらったところ、200人、300人という受講生が押しかけ、大教室を求めてさまよったりも。評価はマークシートのテストに切り替えた。昨年は過去最高の301人が受講した。来期は4限と5限の2回に分け、4限は人数制限をしてもらうことになった。少しは落ち着くといいのだが。

そしてシラバス。1回目から『経営情報システム』(宮川公男編 中央経済社)をネタ本とし、自分で作ったPowerPointのスライドを上映して講義してきた。この本はその名前の通り経営情報システム、MISとかDSS、SISとかの話が中心になっている。自分の講義でもMISの歴史などを取り上げてきたのだが、どうも腑に落ちなかった。後半は個人情報保護とか著作権といったインターネットに関わる話題をメインとしたのだけど、そのつながりの悪さというのも気になっていた。

自分はソフトハウス経営者として、業務で体験している知識を学生に伝えることを求められているはず。だけどエルデで経営情報システムの構築といった仕事に関わった経験はない。今でも大企業では経営情報システムが使われているのかもしれないが。エルデでやってきたのは受発注管理とか子育て情報提供とかコマースとか、もっと個人や現場に密着した小規模なシステムばかりだ。

というわけで、来期は経営情報システムから離れることにした。相変わらず「メールの書き方」から始まってグーテンベルグ~電信電話~ラジオテレビ~コンピュータといった情報の歴史をやるけれど、2回目からは大幅路線変更。市場と情報でレモン市場を取り上げ、情報理論ではシャノンの法則。そして個人情報や著作権からインターネット時代の行き方になだれ込む。那智の滝事件を題材に、「炎上」についても触れる予定だ。

Twitterやmixi、Facebookへの投稿が原因で人間関係が壊れたり、就職できなくなる学生もいるという。著作権はちょっと間違えば誰もが「犯人」になり得る。学生たちにITの荒波を渡るいくばくかのアドバイスを示せればいいのだが。

【記事修正】1月17日 シラバスを追加

授業科目 情報経済論
Information Economics
担当者 講師 土屋 勝
単 位 2
曜日・時限 火曜日4時限、火曜日5時限

到達目標
本講義の到達目標は、受講生が
1. ITについての知識、素養を身につける
2. ITビジネスの現場を把握する
3. インターネットの進化と発展、サービスを理解すること
などを通じて情報化社会を生き抜く力を身につけることである。

授業内容
本講義で扱う内容はメディア史から情報処理科学、そして著作権法や個人情報保護法など非常に幅広い。そのため特定の使用書は提示しない。講師が作成したPowerPointのスライドを使って講義を進める。

授業計画
各回の講義内容は以下を予定しているが、受講生の人数や時間の関係、新たなトピックの出現などで若干変更があり得る。

1. ガイダンス・講義概要、メールの書き方
2. 市場と情報
3. 情報理論
4. コンピュータとインターネットの歴史
5. 個人情報保護、プライバシー
6. 知的財産権
7. 情報セキュリティ
8. 暗号技術
9. 震災と事業継続性
10. システム開発
11. Web制作
12. 検索、SEO
13. Web広告
14. ソーシャルネットワーク
15. まとめ
本講義全体に係るまとめ及び質疑応答の時間を設ける。

授業運営
全て講義形式による。
授業中の私語、飲食、無断出入りは他の受講生の迷惑になるので厳禁する。携帯電話はマナーモードにするか電源を切っておくこと。

評価方法
出席状況は評価基準としない。
講義において随時実施する小テスト及び前期末の試験の得点をもって評価する。
前期末試験は参考書籍、ノート、PowerPointのスライド配付資料など全て持ち込み可とするが、過去の試験では300ページ近いプリントをその場で見ても、問題に関連する記述がどこにあるか探すだけで試験時間が終わっていたようである。

オフィスアワー
開講時刻の前後、講師控え室(教室の配分が決まってから決定する)へ。あるいはメール(masaru@erde.co.jp)で質問などを受け付けるが、第1回講義で述べるように電子メールのマナーを守っていないメールは読まずにゴミ箱に放り込むので注意。

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