07/09 ニコンサロンへ日本軍「慰安婦」の写真展を見に行った

新宿ニコンサロンで開催されていた、韓国人写真家の安世鴻さんによる写真展「重重―中国に残された朝鮮人元日本軍『慰安婦』の女性たち」を最終日の今日、見に行ってきた。ニコンがいったん認めた使用許可を直前になって取り消し、安さんが裁判に訴えて開催にこぎ着けたという、曰く付きの写真展。会場周辺では右翼が抗議活動をしたというブログ記事などもあり、ちょっと緊張して行ったのだが。

ニコンサロンの入っているエルタワーの周辺には、右翼らしきものは一人もいない。ふだんより警備員の人数が増えているのがちょっと目に付く。ニコンサロンの入り口では警備員が「カバンの中身を拝見させてください」と言うので、バッグを開けたけれど、別にかき回すほどじゃない。空港にあるような金属探知機をくぐって無事入場。

中国に連れて行かれて日本軍の性的奴隷とされ、敗戦後現地に放置されたハルモニたち。キャプションも無く、シワだらけのおばあさんたちのモノクロ写真だけが並んでいる。府中市で開催された「朝鮮文化とふれあうつどい」で、在日一世写真展というのを見たことがあるけれど、それとは比べものにならない重く悲しいまなざし。

会場には安さん側とニコン側の裁判書面も置いてあり、自由に読むことができた。6月22日に東京地裁がニコンに写真展の開催を命じる仮処分を出した。ニコンは異議申立したのだが、その文面を見ると、安さんや重重プロジェクトは政治的な目的をもって写真展を開催しようとしており、使用不許可は当然であると述べている。

でも写真展をサポートしている重重プロジェクトでは

90年代より「慰安婦」問題をテーマに被害者女性たちを撮り続け、韓国で初めて中国残留朝鮮人日本軍「慰安婦」のハルモニたちをテーマにした写真を発表した写真家安世鴻(Ahn Sehong)を代表とし、写真という人々の心を動かし感動を与えることのできるアート活動を通して、この問題の解決策を探るひとつのきっかけにしたい!という気持ちで立ちあげられました。
2011年より日本国内各地で安世鴻写真と講演会を開催し、多くの方々がハルモニたちの写真を見て、この問題の解決を重大で深刻な課題として持ち帰って下さいました。それは、写真が見た人の心に直接届いているからだと確信しています。

とアピールしている。アート活動を通してこの問題を解決したいというのが、どうして政治的活動なのだろうか。東京高裁が判決で「写真文化の向上と、テーマが政治性を帯びることは排斥し合う関係にない」と、ニコンの主張を退けたのは当たり前のことだろう。

ぼくは学生時代、徹夜のバイトを何日もやってNIKON F2 Photomicを買って以来、ずっとニコン派だ。今も銀塩一眼レフのFM2Aを持っているし、最初に買ったデジカメはCoolpix、フィルムスキャナーはCOOLSCAN 5000、そして現在のメインカメラはD200(壊れちゃったけど)。次のデジカメもニコンになるだろう。世界のニコンが、ニコンサロンという写真界のステータスが、こういうつまらないことでブランドにドロを塗って欲しくなかった。

「07/09 ニコンサロンへ日本軍「慰安婦」の写真展を見に行った」への2件のフィードバック

  1. ブランドに泥を塗らない為に写真展の中止を決めたのではないですか。

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