06/08 岡山大学訪問

9日の土曜日、香川県丸亀市で義父の1周忌がある。そのついでと言ってはなんだが、8日に岡山に寄って岡大の先生に会ってきた。

PowerNaviがスポンサーをしている、岡大ウェイトトレーニング部顧問の三浦孝仁教授だ。ぼくと同じ年齢で東京生まれ。早稲田中学からずっと早稲田に進み、体育学を学んで90年ごろ岡大に赴任した。

ここでウェイトトレーニング部を作り、インカレでは全国優勝を狙う強豪サークルに育て上げた。スポーツ推薦がない国立大学で、インカレの常連校となること自体がものすごく珍しい。残念ながら今回は国際チャンピオンである西村選手は都合がつかず会えなかったが、三浦先生に、そのコーチング術を伺いたかったのだ。

だが、生協食堂で昼食を取りながらの会話は、ウェイトトレーニング部のことより同窓会のあり方やサークル活動一般、大学祭、就職活動など多岐にわたった。先生は現在キャリア開発センターの副センター長をされており、そういったOBと学生の交流を支援するような仕事がメインなのだ。

「私学はOBをとても大切にするのですが、国立は見下したような態度を取りますね」。私学にとってお金を出してくれるのは学生(親)とOB。学生は4年間だけど、OBはその後もずっとお金を出してくれる。だがこれまで税金で運営されてきた国立大学にとって、OBなんてのはいてもいなくてもいい存在だった。

それが独立大学法人となり、大学も自前で予算を獲得しなければならなくなり、過去のように鷹揚に構えていられなくなったというわけだ。早稲田出身の三浦先生は、国立のしがらみにとらわれず、「あなたの発想は私学の発想だ」と批判されながら、活躍を続けてきた。

OBを大学に招くホームカミングデーも三浦先生の発案だという。また、決して強いとは言えないけれど、歴史と伝統を持って活躍している運動部の活動を伝える『岡大スポーツ』も三浦先生が再建した。岡大スポーツは学友会がつぶされ、校友会ができたときに運動部の機関誌として創刊されたらしい。だが、運動部ではメディアを専門に作るのは難しい。創刊時のメンバーが卒業するとともに岡大スポーツも休刊。

三浦先生は、キャリア開発センターの授業の一環として、山陽新聞と提携して岡大スポーツを作ることを考えたのだという。学生が自主的に立ち上げたわけではないのがちょっと悲しいが、今の学生には難しいのかもしれない。

三浦先生の話で気になったのが、そろそろ岡大でも男子寮を建てる時期が来たのではないかということ。岡大北津寮は82年、大学評議会の決定で83年から入寮募集停止となり、8年後の90年ぐらいに完全廃寮となった。女子寮はその前に自治寮として建て替えたので、今でも残っているけれど、男子寮はそれ以降30年にわたって存在していない。

「職員の人たちが反対していたようです」と三浦先生は言ってた。確かに高卒で岡大に就職した職員にしてみれば、それまで学生運動の経験もなく、いきなり73年の寮戦線教養部封鎖とか、75年の5・25マル青同寮襲撃大澤君虐殺といった修羅場を、当局側の立場で経験しており、相当なトラウマになっていたのだろう。もう、二度と危ない学生寮など作るなと。

しかし、その世代もだんだん大学を去りつつある。ましてやこの時代に学生寮があったとしても、激しい学生運動が盛り上がる可能性はないだろう。一方、初年度81万円まで値上がりした国立大学の学費を考えれば、福利厚生施設としての学生寮の必要性はますます高くなっている。

200名の寮生包囲学長団交で確約されたという新男子寮の建設予定地は旧女子寮跡地。北キャンパス馬場の裏手の一角は、30年以上経った今でも実質更地のままとなっている。

かつてのような自主管理・自主運営の自治寮が建つことはないだろうが、それでも岡大に男子学生寮が再建されること。それは男子寮を失ってしまった卒寮生にとって一筋の希望のような気がする。

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