「エルレガーデン」、ロゴは商標権侵害

■「ELLEGARDEN」名の商品販売はダメ 東京地裁(朝日新聞 – 05月16日)
このところ、新しい商品を開発するため、類似商標やら登録手続きをずっと調べていたので、興味を引いたニュース。
> 女性雑誌「ELLE」を発行するフランスの会社が、日本のロックバンド「ELLEGARDEN」が所属する音楽事務所「グローイングアップ」(東京都世田谷区)を相手に、バンド名を使った標章入りの商品販売は不正競争防止法に違反するとして、商品の販売差し止めなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、ステッカーやリストバンドなどの商品について差し止めを命じた。

さっそく特許庁の「特許電子図書館」称呼検索
http://www1.ipdl.inpit.go.jp/syouko/TM_AREA_B.cgi?1179333156183
で称呼「エル」、類似群コードにTシャツの「17A01」を入れて検索実行。458件が該当する。
一覧から見ていくと「エル」「エール」「ELLE」などでアシェット フィリパキ プレス ソシエテ アノニム社が商標を取りまくっている。
雑誌はもちろん、「つけまつ毛」「かばん類」「化粧用具」「洋服」「音楽の演奏」など、取得区分は多方面にわたっている。
一方、「エルレガーデン」で検索すると1件。株式会社グローイングアップが2002年に「コンパクトディスク」の24E01,26D01と「音楽の演奏」41E03で登録している。ここはエルレガーデンの所属事務所なので、本件の被告のようだ。
同社が「エルレガーデン」を洋服などの17A01などでも商標登録しておけば、問題にはならなかっただろう。もっとも、商標登録が公報された時点でアシェット社から登録異議申立が出された可能性はある。
「商標権を取るための手続き」
http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_gaiyou/shouhyo.htm
さて、問題は「エル・ELLE」と「エルレガーデン・ELLEGARDEN」が類似商標になるかだ。普通に考えればこの二つは類似商標には該当しそうにない。
たとえば「スーパードライ」はアサヒビールの商標だが、アース製薬が「モンダミン スーパードライ」を取得しているし、他にも「エバーウッドスーパードライ」「フェーベル\スーパードライ」という商標が登録されている。
ただし、「ELLE」は著名な商標として「防御商標」でも登録されている。たとえば「SONYDRY」、「SUPERTOYOTA」は著名な商標「SONY」「TOYOTA」を含むので、区分が異なっても登録できないはずだし、登録せずに使用すれば差し止め訴訟を起こされ、たぶん負けるだろう。
もしかしたら、この防御商標ということでエルレガーデン側は負けたのかもしれない。
結局のところ、何が類似商標になるかは、特許庁の審査官次第だし、最終的には裁判で決着をつけるしかない。弁理士(特許事務所)は、経験と勘、それにさまざまなデータベースを使って調査し、新商品の名前が登録できる可能性が高いか低いか、予想してくれるだけだ。

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