02/04 「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」展

久しぶりに暖かさがもどってきた土曜日の午後、府中市美術館で開催中の「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」を見てきた。散歩を兼ねて学園通り・小金井街道をぶらぶら。六小までの通学距離の倍ぐらいだろうか、30分ぐらいで到着。府中市美術館に入ったのは初めてだ。府中の森公園はしょっちゅう来ているけれど、美術館は何を展示しているか知らず、これまで縁が無かった。そして石子順造も初めて。先月の朝日新聞で展覧会の記事を読み、石子本人ではなく、赤瀬川原平やつげ義春といった名前に惹かれてやってきた。

石子順造は1928年生まれだから、ぼくの父と同年配で生きていれば84歳になるが、77年に48歳で亡くなっている。アーティストではなく芸術評論家だが、美術館が評論家の名前をタイトルとした展覧会をやること自体が、きわめて珍しいらしい。

展覧会は「美術発・マンガ経由・キッチュ行」というサブタイトル通り、美術・マンガ・キッチュの3パートで構成されていた。最大の目玉はつげ義春が描いた「ねじ式」の原画が完全公開されていることだろう。照明を落とした展示室の壁一面を使って、ペンや筆の跡、鉛筆で書き込まれたネーム、その上に張り込まれた写植がありありと分かる原画が並んでいた。また、赤瀬川原平の「桜画報大全」やガロのバックナンバーを初め、当時のマンガが多数置かれていて、というか天井から吊されていたりして、自由に読むことができる。

帰りに図録を購入。300ページのハードカバーで2,000円というのはお買い得だ。ねじ式が原画複製で完全掲載されている。赤瀬川原平のポスター「大日本民主帝国論壇地図」は小さすぎて、ルーペで拡大しても誰がだれやらわからないのが残念。佐藤栄作、毛沢東から永田洋子、重信房子といった革命家まで、いったい何人出ているのか。展覧会のオリジナルならちゃんと読める。

「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」
府中市美術館
2月26日(日曜日)まで
午前10時~午後5時
大人700円

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